以下の連立一次方程式の解の有無を判定し、解が無限にある場合は何個のパラメータで解を表せるか答える問題です。 $ \begin{cases} 2x + y + z = 2 \\ -2x - y - z = -2 \\ 4x + 2y + 2z = 4 \end{cases} $
2025/5/1
1. 問題の内容
以下の連立一次方程式の解の有無を判定し、解が無限にある場合は何個のパラメータで解を表せるか答える問題です。
\begin{cases}
2x + y + z = 2 \\
-2x - y - z = -2 \\
4x + 2y + 2z = 4
\end{cases}
2. 解き方の手順
まず、与えられた連立方程式を行列で表現します。
\begin{pmatrix}
2 & 1 & 1 \\
-2 & -1 & -1 \\
4 & 2 & 2
\end{pmatrix}
\begin{pmatrix}
x \\
y \\
z
\end{pmatrix}
=
\begin{pmatrix}
2 \\
-2 \\
4
\end{pmatrix}
次に、拡大係数行列を作り、行基本変形を行います。
\begin{pmatrix}
2 & 1 & 1 & 2 \\
-2 & -1 & -1 & -2 \\
4 & 2 & 2 & 4
\end{pmatrix}
1行目をそのままにして、2行目に1行目を足し、3行目から1行目の2倍を引きます。
\begin{pmatrix}
2 & 1 & 1 & 2 \\
0 & 0 & 0 & 0 \\
0 & 0 & 0 & 0
\end{pmatrix}
この結果から、実質的に有効な方程式は のみであることがわかります。
したがって、解は無限に存在します。
を について解くと、 となります。
, とおくと、 となります。
したがって、解は と表すことができます。
ここで、 と は任意の実数なので、解は2つのパラメータで表すことができます。
3. 最終的な答え
解は無限にあり、2個のパラメータで解を表すことができる。