方程式 $l: -x^3 + 3x^2 = 0$ について、以下の問いに答えます。 (1) 関数 $y = -x^3 + 3x^2$ の増減表を作成します。 (2) (1)の増減表を利用して、方程式 $l$ の異なる実数解の個数を求めます。

解析学関数増減表微分方程式実数解3次関数
2025/3/6

1. 問題の内容

方程式 l:x3+3x2=0l: -x^3 + 3x^2 = 0 について、以下の問いに答えます。
(1) 関数 y=x3+3x2y = -x^3 + 3x^2 の増減表を作成します。
(2) (1)の増減表を利用して、方程式 ll の異なる実数解の個数を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 関数 y=x3+3x2y = -x^3 + 3x^2 の増減表を作成します。
まず、導関数 yy' を求めます。
y=3x2+6xy' = -3x^2 + 6x
次に、y=0y' = 0 となる xx を求めます。
3x2+6x=0-3x^2 + 6x = 0
3x(x2)=0-3x(x - 2) = 0
x=0,2x = 0, 2
次に、増減表を作成します。
| xx | \cdots | 0 | \cdots | 2 | \cdots |
|-------|----------|---|----------|---|----------|
| yy' | - | 0 | ++ | 0 | - |
| yy | \searrow | 0 | \nearrow | 4 | \searrow |
x=0x=0 のとき y=(0)3+3(0)2=0y = -(0)^3 + 3(0)^2 = 0
x=2x=2 のとき y=(2)3+3(2)2=8+12=4y = -(2)^3 + 3(2)^2 = -8 + 12 = 4
(2) (1)の増減表を利用して、方程式 l:x3+3x2=0l: -x^3 + 3x^2 = 0 の異なる実数解の個数を求めます。
増減表から、xx \rightarrow -\infty のとき yy \rightarrow \infty で、x=0x=0y=0y=0 となり、0<x<20 < x < 2y>0y > 0x=2x=2y=4y=4 となり、x>2x > 2y<4y < 4 かつ yy \rightarrow -\infty となります。
グラフを描くと、y=0y = 0 となる xx の値は x=0x=0(重解)と正の値を持つ解の2つを持つことがわかります。
x3+3x2=0-x^3 + 3x^2 = 0
x2(x3)=0-x^2(x-3) = 0
x=0,3x=0, 3
増減表から、x=0x=0 のとき極小値 y=0y=0 をとり、x=2x=2 のとき極大値 y=4y=4 をとる関数 y=x3+3x2y = -x^3 + 3x^2 のグラフを考えると、y=0y=0 となるのは x=0x=0x=3x=3 の2点であることから、方程式 x3+3x2=0-x^3 + 3x^2 = 0 の実数解の個数は3個(x=0x=0 は重解)となります。

3. 最終的な答え

実数解の個数: 2

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