$a$を自然数とするとき、不等式$|3x-4|\le a$について、以下の問いに答えます。 (1) $a=2$のとき、この不等式の解を求めます。 (2) この不等式を満たす整数の解が4つとなる$a$の最小値を求めます。

代数学絶対値不等式整数解数直線
2025/5/1

1. 問題の内容

aaを自然数とするとき、不等式3x4a|3x-4|\le aについて、以下の問いに答えます。
(1) a=2a=2のとき、この不等式の解を求めます。
(2) この不等式を満たす整数の解が4つとなるaaの最小値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) a=2a=2のとき、不等式は3x42|3x-4|\le 2となります。絶対値の不等式を解くと、
23x42-2 \le 3x-4 \le 2
各辺に4を加えると、
23x62 \le 3x \le 6
各辺を3で割ると、
23x2\frac{2}{3} \le x \le 2
となります。
(2) 不等式3x4a|3x-4|\le aを解きます。
a3x4a-a \le 3x-4 \le a
各辺に4を加えると、
4a3x4+a4-a \le 3x \le 4+a
各辺を3で割ると、
4a3x4+a3\frac{4-a}{3} \le x \le \frac{4+a}{3}
となります。この不等式を満たす整数の解が4つとなるようなaaの最小値を求めます。
不等式を満たす整数の解が4つであるとき、その整数をn,n+1,n+2,n+3n, n+1, n+2, n+3とすると、
4a3n\frac{4-a}{3} \le nかつn+34+a3n+3 \le \frac{4+a}{3}かつn+4>4+a3n+4 > \frac{4+a}{3}となります。
xxの範囲の幅は4+a34a3=2a3\frac{4+a}{3} - \frac{4-a}{3} = \frac{2a}{3}です。
整数解が4つであるためには、2a3\frac{2a}{3}が3以上5未満である必要があります。
4a3\frac{4-a}{3}4+a3\frac{4+a}{3}の間の整数が4つとなる最小のaaを調べます。
a=1,2,3,4,5,6a=1, 2, 3, 4, 5, 6のとき、xxの範囲は次のようになります。
a=1:33x53a=1: \frac{3}{3} \le x \le \frac{5}{3} (整数解は1)
a=2:23x63=2a=2: \frac{2}{3} \le x \le \frac{6}{3}=2 (整数解は1, 2)
a=3:13x73a=3: \frac{1}{3} \le x \le \frac{7}{3} (整数解は1, 2)
a=4:0x83a=4: 0 \le x \le \frac{8}{3} (整数解は0, 1, 2)
a=5:13x3a=5: -\frac{1}{3} \le x \le 3 (整数解は0, 1, 2, 3)
a=6:23x103a=6: -\frac{2}{3} \le x \le \frac{10}{3} (整数解は0, 1, 2, 3)
a=7:1x113a=7: -1 \le x \le \frac{11}{3} (整数解は-1, 0, 1, 2, 3)
a=5a=5のとき、整数の解は0, 1, 2, 3の4つです。
a<5a<5では、整数解が4つになることはありません。
したがって、aaの最小値は5です。

3. 最終的な答え

(1) 23x2\frac{2}{3} \le x \le 2
(2) 5

「代数学」の関連問題

$a$ は正の定数であるとき、関数 $y = ax^2 - 4ax + b$ ($0 \leq x \leq 5$) の最大値が15、最小値が-3である。定数 $a, b$ の値を求めよ。

二次関数最大値最小値平方完成連立方程式
2025/5/1

与えられた2次関数 $y = -x^2 + 2mx - 5m$ について、以下の問いに答えます。 (1) 最大値 $k$ を $m$ の式で表す。 (2) 最大値 $k$ が14であるとき、$m$ の...

二次関数最大値平方完成二次方程式
2025/5/1

与えられた4つの2重根号の式を簡単にすること。 (1) $\sqrt{11+2\sqrt{30}}$ (2) $\sqrt{9-2\sqrt{14}}$ (3) $\sqrt{10-\sqrt{84}...

根号二重根号式の簡単化平方根
2025/5/1

与えられた数式の値を求めます。数式は $\frac{4}{1 + \sqrt{2} + \sqrt{3}}$ です。

式の計算分母の有理化平方根数式
2025/5/1

与えられた式を計算して簡単にします。式は、 $\frac{\sqrt{5}}{\sqrt{3} + 1} - \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{5} + \sqrt{3}}$ です。

式の計算有理化平方根
2025/5/1

与えられた4つの式について、分母を有理化し、可能な限り簡単にすることを求められています。

有理化平方根
2025/5/1

(1) 次の値を求めます。(ウ)は根号(√)のない形にします。 (ア) $\sqrt{(-5)^2}$ (イ) $\sqrt{(-8)(-2)}$ (ウ) $\sqrt{a^2...

平方根根号計算式の計算有理化
2025/5/1

与えられた3つの式を因数分解する問題です。 (1) $x^4 + 4x^2 + 16$ (2) $x^4 - 7x^2y^2 + y^4$ (3) $4x^4 + 1$

因数分解多項式
2025/5/1

ベクトル $\vec{a} = (4, 3)$, $\vec{b} = (t+3, t)$, $\vec{c} = (1, 3)$ が与えられています。 $\vec{a} + \vec{b}$ と $...

ベクトル線形代数平行条件連立方程式
2025/5/1

関数 $f(x) = x^2 + 3x + m$ の $m \le x \le m+2$ における最小値を $g$ とおく。$m > -\frac{3}{2}$ のとき、$g$ を $m$ を用いて表...

二次関数最大・最小平方完成
2025/5/1