(1) $a_k = i + 2i^2 + 3i^3 + ... + ki^k$ と定義される数列 $\{a_k\}$ に対して、$a_{4n}$ を求める。ここで、$n$ は正の整数、$i$ は虚数単位である。 (2) 公比 $r$ の等比数列の初項から第 $n$ 項までの和を $S_n$ とする。$S_{10} = 4$ のとき、$S_{20}$ を求める。 (3) $0 < x \le \frac{\pi}{2}$ のとき、不等式 $\sqrt{1 - \sin^2(3x + \frac{\pi}{7})} < \frac{1}{2}$ を解く。 (4) 当たりくじ1本、外れくじ4本が入った袋からくじを引く。当たりを引いた回数が $n$ 回より少ない場合はくじを戻して引き続ける。外れを引いた場合は終了する。 (a) 当たりくじを引いた回数が2回以上である確率を求める。 (b) $k$ を $n$ 以下の非負整数として、当たりくじを引いた回数が $k$ 回以上である確率を求める。 (c) 当たりくじを引いた回数の期待値 $S_n$ を求める。 (d) $\lim_{n \to \infty} S_n$ を求める。
2025/5/1
1. 問題の内容
(1) と定義される数列 に対して、 を求める。ここで、 は正の整数、 は虚数単位である。
(2) 公比 の等比数列の初項から第 項までの和を とする。 のとき、 を求める。
(3) のとき、不等式 を解く。
(4) 当たりくじ1本、外れくじ4本が入った袋からくじを引く。当たりを引いた回数が 回より少ない場合はくじを戻して引き続ける。外れを引いた場合は終了する。
(a) 当たりくじを引いた回数が2回以上である確率を求める。
(b) を 以下の非負整数として、当たりくじを引いた回数が 回以上である確率を求める。
(c) 当たりくじを引いた回数の期待値 を求める。
(d) を求める。
2. 解き方の手順
(1) を求める。
であることを利用する。
(2) である。
なので
が不明なので、これ以上簡略化できない。
したがって
は決定できないのでここまで。もし であれば であり
(3)
または
なので
or
(4)
(a) 当たりくじを引いた回数が2回以上である確率。とする。
1回目に当たりを引く確率は 。その後、くじを戻して再度当たりを引く確率は 。したがって、当たりを2回連続で引く確率は 。
1回目に外れを引く確率は 。その後、くじを引いても当たりを2回以上引くことはない。
したがって、当たりくじを引いた回数が2回以上となる確率は 。
(b) 当たりくじを引いた回数が 回以上である確率を求める。
当たりくじを 回以上引くためには、 回当たりを引き続け、 回目に当たりを引くか、外れを引くかする。
当たりを 回引く確率は 。
回以上当たりを引く確率は 。
(c) 当たりくじを引いた回数の期待値 を求める。
当たりくじを引いた回数が である確率は (k < n)または
したがって
(d)
なので
3. 最終的な答え
(1)
(2) (ただしは公比であり、を満たすもの)
(3) or
(4)
(a)
(b)
(c)
(d)