三角形ABCにおいて、$AB=8$, $BC=7$, $CA=5$ とする。 (1) $\cos \angle BCA$、$\sin \angle BCA$、三角形ABCの外接円の半径を求める。 (2) 直線ABと平行な直線lが、三角形ABCの外接円の点Cを含まない方の弧ABと2点D,Eで交わっている。ただし、AD=3である。このとき、$\cos \angle ADB$、BDを求める。

幾何学三角形三角比余弦定理正弦定理円周角の定理外接円
2025/5/1

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=8AB=8, BC=7BC=7, CA=5CA=5 とする。
(1) cosBCA\cos \angle BCAsinBCA\sin \angle BCA、三角形ABCの外接円の半径を求める。
(2) 直線ABと平行な直線lが、三角形ABCの外接円の点Cを含まない方の弧ABと2点D,Eで交わっている。ただし、AD=3である。このとき、cosADB\cos \angle ADB、BDを求める。

2. 解き方の手順

(1)
余弦定理より、
cosBCA=CA2+BC2AB22CABC=52+7282257=25+496470=1070=17\cos \angle BCA = \frac{CA^2 + BC^2 - AB^2}{2 \cdot CA \cdot BC} = \frac{5^2 + 7^2 - 8^2}{2 \cdot 5 \cdot 7} = \frac{25 + 49 - 64}{70} = \frac{10}{70} = \frac{1}{7}
sin2BCA+cos2BCA=1\sin^2 \angle BCA + \cos^2 \angle BCA = 1 より、
sin2BCA=1cos2BCA=1(17)2=1149=4849\sin^2 \angle BCA = 1 - \cos^2 \angle BCA = 1 - (\frac{1}{7})^2 = 1 - \frac{1}{49} = \frac{48}{49}
sinBCA=4849=1637=437\sin \angle BCA = \sqrt{\frac{48}{49}} = \frac{\sqrt{16 \cdot 3}}{7} = \frac{4\sqrt{3}}{7}
正弦定理より、外接円の半径Rは、
ABsinBCA=2R\frac{AB}{\sin \angle BCA} = 2R
R=AB2sinBCA=82437=8783=73=733R = \frac{AB}{2 \sin \angle BCA} = \frac{8}{2 \cdot \frac{4\sqrt{3}}{7}} = \frac{8 \cdot 7}{8\sqrt{3}} = \frac{7}{\sqrt{3}} = \frac{7\sqrt{3}}{3}
(2)
円周角の定理より、ADB=ACB\angle ADB = \angle ACB または ADB+ACB=180\angle ADB + \angle ACB = 180^{\circ}
Dは弧ABのうちCを含まない方にあるので、ADB+ACB=180\angle ADB + \angle ACB = 180^{\circ}
cosADB=cos(180ACB)=cosACB=17\cos \angle ADB = \cos (180^{\circ} - \angle ACB) = - \cos \angle ACB = - \frac{1}{7}
ADB\triangle ADB において、余弦定理より、
AB2=AD2+BD22ADBDcosADBAB^2 = AD^2 + BD^2 - 2 \cdot AD \cdot BD \cdot \cos \angle ADB
82=32+BD223BD(17)8^2 = 3^2 + BD^2 - 2 \cdot 3 \cdot BD \cdot (-\frac{1}{7})
64=9+BD2+67BD64 = 9 + BD^2 + \frac{6}{7} BD
BD2+67BD55=0BD^2 + \frac{6}{7} BD - 55 = 0
7BD2+6BD385=07BD^2 + 6BD - 385 = 0
BD=6±3647(385)27=6±36+1078014=6±1081614=6±10414BD = \frac{-6 \pm \sqrt{36 - 4 \cdot 7 \cdot (-385)}}{2 \cdot 7} = \frac{-6 \pm \sqrt{36 + 10780}}{14} = \frac{-6 \pm \sqrt{10816}}{14} = \frac{-6 \pm 104}{14}
BD=9814=7BD = \frac{98}{14} = 7 または BD=11014=557BD = \frac{-110}{14} = -\frac{55}{7}
BD>0BD > 0 より BD=7BD = 7

3. 最終的な答え

cosBCA=17\cos \angle BCA = \frac{1}{7}
sinBCA=437\sin \angle BCA = \frac{4\sqrt{3}}{7}
外接円の半径 = 733\frac{7\sqrt{3}}{3}
cosADB=17\cos \angle ADB = -\frac{1}{7}
BD=7BD = 7

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