問題は以下の2つの直線の方程式を、ベクトル方程式または比例式の形で求めることです。 (1) 原点と点 $P(4,-3,5)$ を通る直線 (2) 2点 $P(3,2,-1)$、$Q(-2,4,7)$ を通る直線

幾何学ベクトル直線の方程式空間ベクトル
2025/5/1

1. 問題の内容

問題は以下の2つの直線の方程式を、ベクトル方程式または比例式の形で求めることです。
(1) 原点と点 P(4,3,5)P(4,-3,5) を通る直線
(2) 2点 P(3,2,1)P(3,2,-1)Q(2,4,7)Q(-2,4,7) を通る直線

2. 解き方の手順

(1) 原点と点 P(4,3,5)P(4,-3,5) を通る直線
この直線上の任意の点を (x,y,z)(x, y, z) とすると、この点はベクトル OP\vec{OP} の実数倍で表すことができます。つまり、
(xyz)=t(435)\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = t \begin{pmatrix} 4 \\ -3 \\ 5 \end{pmatrix}
ここで、tt は実数です。
比例式で表すと、
x4=y3=z5\frac{x}{4} = \frac{y}{-3} = \frac{z}{5}
となります。
(2) 2点 P(3,2,1)P(3,2,-1)Q(2,4,7)Q(-2,4,7) を通る直線
この直線上の任意の点を (x,y,z)(x, y, z) とすると、この点は点 PP を通り、ベクトル PQ\vec{PQ} に平行な直線上にあります。
まず、ベクトル PQ\vec{PQ} を求めます。
PQ=(247)(321)=(528)\vec{PQ} = \begin{pmatrix} -2 \\ 4 \\ 7 \end{pmatrix} - \begin{pmatrix} 3 \\ 2 \\ -1 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} -5 \\ 2 \\ 8 \end{pmatrix}
したがって、直線上の任意の点は
(xyz)=(321)+t(528)\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 3 \\ 2 \\ -1 \end{pmatrix} + t \begin{pmatrix} -5 \\ 2 \\ 8 \end{pmatrix}
ここで、tt は実数です。
比例式で表すと、
x35=y22=z+18\frac{x-3}{-5} = \frac{y-2}{2} = \frac{z+1}{8}
となります。

3. 最終的な答え

(1) ベクトル方程式: (xyz)=t(435)\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = t \begin{pmatrix} 4 \\ -3 \\ 5 \end{pmatrix}
比例式: x4=y3=z5\frac{x}{4} = \frac{y}{-3} = \frac{z}{5}
(2) ベクトル方程式: (xyz)=(321)+t(528)\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 3 \\ 2 \\ -1 \end{pmatrix} + t \begin{pmatrix} -5 \\ 2 \\ 8 \end{pmatrix}
比例式: x35=y22=z+18\frac{x-3}{-5} = \frac{y-2}{2} = \frac{z+1}{8}

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