$\mathbb{R}^3$空間内で、与えられた3点を通る平面の式を、$x, y, z$の1次式の形で求める問題です。 (1) 3点 $A(1,4,2)$, $B(3,-2,0)$, $C(2,1,3)$ を通る平面の式を求めます。 (2) 3点 $O(0,0,0)$, $A(1,2,3)$, $B(-2,1,-1)$ を通る平面の式を求めます。

幾何学空間ベクトル平面の方程式連立方程式
2025/5/1

1. 問題の内容

R3\mathbb{R}^3空間内で、与えられた3点を通る平面の式を、x,y,zx, y, zの1次式の形で求める問題です。
(1) 3点 A(1,4,2)A(1,4,2), B(3,2,0)B(3,-2,0), C(2,1,3)C(2,1,3) を通る平面の式を求めます。
(2) 3点 O(0,0,0)O(0,0,0), A(1,2,3)A(1,2,3), B(2,1,1)B(-2,1,-1) を通る平面の式を求めます。

2. 解き方の手順

平面の式は一般に ax+by+cz+d=0ax + by + cz + d = 0 で表されます。3点がこの平面上にあるという条件から、a,b,c,da, b, c, dに関する連立方程式を立てて解きます。
(1) 3点 A(1,4,2)A(1,4,2), B(3,2,0)B(3,-2,0), C(2,1,3)C(2,1,3) を通る平面の場合:
平面の式を ax+by+cz+d=0ax + by + cz + d = 0 とおきます。3点を通ることから、以下の式が成り立ちます。
\begin{align*}
a + 4b + 2c + d &= 0 \\
3a - 2b + 0c + d &= 0 \\
2a + b + 3c + d &= 0
\end{align*}
これらの式から dd を消去します。2番目の式から最初の式を引くと 2a6b2c=02a - 6b - 2c = 0 となり、a3bc=0a - 3b - c = 0 (式1) が得られます。
3番目の式から最初の式を引くと a3b+c=0a - 3b + c = 0 (式2) が得られます。
式1と式2を足すと 2a6b=02a - 6b = 0 となり、a=3ba = 3b が得られます。
式1に a=3ba = 3b を代入すると 3b3bc=03b - 3b - c = 0 となり、c=0c = 0 が得られます。
最初の式 a+4b+2c+d=0a + 4b + 2c + d = 0a=3ba = 3bc=0c = 0 を代入すると、3b+4b+0+d=03b + 4b + 0 + d = 0 となり、7b+d=07b + d = 0 から d=7bd = -7b が得られます。
bb を任意の値(例えば1)にとると、a=3a = 3, c=0c = 0, d=7d = -7 となります。
したがって、平面の式は 3x+y7=03x + y - 7 = 0 となります。
(2) 3点 O(0,0,0)O(0,0,0), A(1,2,3)A(1,2,3), B(2,1,1)B(-2,1,-1) を通る平面の場合:
平面の式を ax+by+cz+d=0ax + by + cz + d = 0 とおきます。原点を通ることから、d=0d = 0 となります。
したがって、平面の式は ax+by+cz=0ax + by + cz = 0 となります。2点を通ることから、以下の式が成り立ちます。
\begin{align*}
a + 2b + 3c &= 0 \\
-2a + b - c &= 0
\end{align*}
2番目の式から b=2a+cb = 2a + c が得られます。これを最初の式に代入すると、a+2(2a+c)+3c=0a + 2(2a + c) + 3c = 0 となり、5a+5c=05a + 5c = 0 から a=ca = -c が得られます。
したがって、b=2(c)+c=cb = 2(-c) + c = -c が得られます。
cc を任意の値(例えば1)にとると、a=1a = -1, b=1b = -1 となります。
したがって、平面の式は xy+z=0-x - y + z = 0 となり、 x+yz=0x + y - z = 0 と表すことができます。

3. 最終的な答え

(1) 3x+y7=03x + y - 7 = 0
(2) x+yz=0x + y - z = 0

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