半径1、中心角$\frac{\pi}{3}$の扇形OABがある。弧AB上に2点P, Q、線分OA上に点S、線分OB上に点Rを四角形PQRSが長方形になるようにとる。 (1) $\angle AOP = \theta$とするとき、線分OSの長さを$\theta$で表せ。 (2) 長方形PQRSの面積を最大にする$\theta$およびそのときの面積を求めよ。

幾何学扇形長方形三角関数面積最大化
2025/6/19
## 問題192

1. 問題の内容

半径1、中心角π3\frac{\pi}{3}の扇形OABがある。弧AB上に2点P, Q、線分OA上に点S、線分OB上に点Rを四角形PQRSが長方形になるようにとる。
(1) AOP=θ\angle AOP = \thetaとするとき、線分OSの長さをθ\thetaで表せ。
(2) 長方形PQRSの面積を最大にするθ\thetaおよびそのときの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
長方形PQRSにおいて、PQPQOAOAと平行なので、ROQ=AOP=θ\angle ROQ = \angle AOP = \thetaである。
OR=OQcosθOR = OQ \cos \thetaであり、OQ=1OQ = 1(扇形の半径)なので、
OR=cosθOR = \cos \thetaである。
また、OR=OSOR = OS なので、
OS=cosθOS = \cos \theta
(2)
長方形PQRSの面積をSとする。
PQ=OSsinθPQ = OS \sin \theta
QR=OS=cosθQR = OS = \cos \theta
より、
S=PQ×QR=cosθsinθ=12sin2θS = PQ \times QR = \cos \theta \sin \theta = \frac{1}{2} \sin 2\theta
ここで、θ\thetaの範囲を考える。
θ\thetaは、0 < θ\theta < π3\frac{\pi}{3}を満たす。
したがって、0<2θ<2π30 < 2\theta < \frac{2\pi}{3}
SSが最大となるのは、sin2θ\sin 2\thetaが最大となるときであり、sin2θ=1\sin 2\theta = 1、つまり 2θ=π22\theta = \frac{\pi}{2}の時である。
このとき、θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}となり、これは0<θ<π30 < \theta < \frac{\pi}{3}を満たす。
このときの面積は、
S=12sinπ2=12S = \frac{1}{2} \sin \frac{\pi}{2} = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

(1) OS=cosθOS = \cos \theta
(2) θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}、面積は12\frac{1}{2}

「幾何学」の関連問題

複素数平面上に3点 A($\alpha = 1+i$), B($\beta = 5+3i$), C($\gamma$) がある。これらの点を頂点とする正三角形 ABC を作るとき、複素数 $\gamm...

複素数平面正三角形複素数
2025/6/19

平面上に2点 A, B があり、$AB=8$ である。直線 AB 上にない点 P をとり、$\triangle ABP$ を作る。$\triangle ABP$ の外接円の半径を $R$ とする。点 ...

幾何外接円正弦定理直角三角形半径最大最小
2025/6/19

一辺の長さが1の正四面体の体積を求める。

正四面体体積空間図形
2025/6/19

座標平面上に3点 A(0, 1), B(0, 2), P(x, x) がある。ただし、$x > 0$ とする。$x$ が変化するとき、$\angle APB$ の最大値を求めよ。

ベクトル最大値三角関数座標平面
2025/6/19

半径1、中心角$\frac{\pi}{3}$の扇形OABがある。弧AB上に2点P,Q、線分OA上に点S、線分OB上に点Rを四角形PQRSが長方形になるようにとる。 (1) $\angle AOP = ...

扇形長方形三角関数面積最大化三角比余弦定理
2025/6/19

三角形ABCにおいて、辺BCの中点をMとする。 (1) Mを複素数平面上の原点とし、点A, B, Cの座標をそれぞれ$\alpha$, $\beta$, $\gamma$とする。$\gamma$を$\...

複素数平面幾何学中点距離三角形ベクトル
2025/6/19

複素数平面上の3点A(2+i), B(6-i), C(4+yi)を頂点とする三角形ABCにおいて、∠A = $\frac{\pi}{2}$となるように、実数yの値を定める。

複素数平面ベクトル直交複素数角度
2025/6/19

四面体OABCにおいて、辺OAを3:1に内分する点をD、辺OBを2:1に内分する点をE、辺ACを2:1に内分する点をFとする。3点D, E, Fが定める平面をαとし、平面αと辺BCとの交点をGとする。...

ベクトル空間図形四面体内分平面の方程式
2025/6/19

3点 $A(\alpha)$, $B(\beta)$, $C(\gamma)$ を頂点とする $\triangle ABC$ について、等式 $\gamma = (1-i)\alpha + i\bet...

複素数平面三角形ベクトル
2025/6/19

四面体 $ABCD$ において、$AB=AC=\sqrt{5}$, $DB=DC=3$, $AD=4$ であり、辺 $BC$ の中点を $M$ とする。$\sin \angle BAM = \frac...

四面体空間図形三角比体積
2025/6/19