(1) 地上から真上に投げ上げた小石の $t$ 秒後の高さが $y = -5t^2 + 20t$ で表されるとき、小石が最高点に達するのは投げてから何秒後か、また、その時の高さはいくらか。 (2) 直角を挟む2辺の長さの和が20である直角三角形において、斜辺の長さが最小となるときの直角三角形を求め、その斜辺の長さを求めよ。

代数学二次関数最大値最小値ピタゴラスの定理平方完成
2025/5/1

1. 問題の内容

(1) 地上から真上に投げ上げた小石の tt 秒後の高さが y=5t2+20ty = -5t^2 + 20t で表されるとき、小石が最高点に達するのは投げてから何秒後か、また、その時の高さはいくらか。
(2) 直角を挟む2辺の長さの和が20である直角三角形において、斜辺の長さが最小となるときの直角三角形を求め、その斜辺の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
小石の高さ yy を平方完成する。
y=5t2+20t=5(t24t)=5((t2)24)=5(t2)2+20y = -5t^2 + 20t = -5(t^2 - 4t) = -5((t-2)^2 - 4) = -5(t-2)^2 + 20
この式から、t=2t=2 の時に高さ yy が最大値20をとることがわかる。
よって、小石が最高点に達するのは投げてから2秒後で、その時の高さは20mである。
(2)
直角を挟む2辺の長さをそれぞれ xxyy とすると、x+y=20x+y=20である。
斜辺の長さを zz とすると、ピタゴラスの定理より、z2=x2+y2z^2 = x^2 + y^2
y=20xy = 20 - x より、z2=x2+(20x)2=x2+40040x+x2=2x240x+400=2(x220x)+400=2((x10)2100)+400=2(x10)2+200z^2 = x^2 + (20-x)^2 = x^2 + 400 - 40x + x^2 = 2x^2 - 40x + 400 = 2(x^2 - 20x) + 400 = 2((x-10)^2 - 100) + 400 = 2(x-10)^2 + 200
z2z^2 が最小となるのは x=10x=10 の時である。この時、y=20x=2010=10y=20-x=20-10=10
したがって、直角を挟む2辺の長さがそれぞれ10である直角三角形の時、斜辺の長さは最小になる。
この時、z2=102+102=100+100=200z^2 = 10^2 + 10^2 = 100+100=200 より、z=200=102z = \sqrt{200} = 10\sqrt{2}
斜辺の長さは 10210\sqrt{2} である。

3. 最終的な答え

(1) 最高点に達するのは2秒後、高さは20m。
(2) 直角を挟む2辺の長さがそれぞれ10の直角三角形、斜辺の長さは 10210\sqrt{2}

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