3次方程式 $x^3 + 3x^2 - 9x + k = 0$ が異なる3個の実数解を持つような定数 $k$ の値の範囲を求めます。

代数学三次方程式微分極値解の個数不等式
2025/3/18

1. 問題の内容

3次方程式 x3+3x29x+k=0x^3 + 3x^2 - 9x + k = 0 が異なる3個の実数解を持つような定数 kk の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

まず、f(x)=x3+3x29x+kf(x) = x^3 + 3x^2 - 9x + k とおきます。
f(x)=0f(x) = 0 が異なる3つの実数解を持つためには、f(x)f(x) が極値を持ち、極大値と極小値の符号が異なっている必要があります。
f(x)=3x2+6x9=3(x2+2x3)=3(x+3)(x1)f'(x) = 3x^2 + 6x - 9 = 3(x^2 + 2x - 3) = 3(x+3)(x-1)
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは、x=3,1x = -3, 1 のときです。
したがって、x=3x=-3x=1x=1 は極値を与える候補です。
f(x)=6x+6f''(x) = 6x + 6
f(3)=18+6=12<0f''(-3) = -18+6 = -12 < 0 なので、x=3x = -3 で極大値をとる。
f(1)=6+6=12>0f''(1) = 6+6 = 12 > 0 なので、x=1x = 1 で極小値をとる。
極大値は f(3)=(3)3+3(3)29(3)+k=27+27+27+k=27+kf(-3) = (-3)^3 + 3(-3)^2 - 9(-3) + k = -27 + 27 + 27 + k = 27 + k
極小値は f(1)=(1)3+3(1)29(1)+k=1+39+k=5+kf(1) = (1)^3 + 3(1)^2 - 9(1) + k = 1 + 3 - 9 + k = -5 + k
異なる3つの実数解を持つためには、極大値と極小値の符号が異ならなければならないので、
(27+k)(5+k)<0(27 + k)(-5 + k) < 0
(k+27)(k5)<0(k + 27)(k - 5) < 0
27<k<5-27 < k < 5

3. 最終的な答え

(1) -27
(2) 5
したがって、 27<k<5-27 < k < 5

「代数学」の関連問題

2つの放物線 $y = 3x^2 + 6x$ と $y = x^2 + px + q$ の頂点が一致するとき、$p + q$ の値を求める問題です。

二次関数放物線平方完成頂点
2025/8/9

与えられた3点 $(0, 3)$, $(1, 1)$, $(-1, 9)$ を通る放物線の方程式 $y = ax^2 + bx + c$ を求め、その式における $a$, $b$, $c$ の値を求め...

二次関数放物線連立方程式代入座標
2025/8/9

軸の方程式が $x=1$ で、2点 $(0, 1), (3, 7)$ を通る放物線をグラフにもつ2次関数 $y = ax^2 + bx + c$ を求めよ。

二次関数放物線連立方程式軸の方程式
2025/8/9

頂点が $(2, 1)$ で、点 $(3, 0)$ を通る放物線をグラフにもつ2次関数 $y = ア x^2 + イ x - ウ$ を求める。

二次関数放物線頂点展開
2025/8/9

$x = \frac{1}{\sqrt{11}+\sqrt{10}}$、 $y = \frac{1}{\sqrt{11}-\sqrt{10}}$ のとき、$x^2 + y^2$ の値を求めよ。

式の計算有理化平方根
2025/8/9

$x = \frac{1}{\sqrt{11}+\sqrt{10}}$, $y = \frac{1}{\sqrt{11}-\sqrt{10}}$ のとき、$xy$ の値を求める問題です。

式の計算有理化平方根
2025/8/9

2次関数 $y = -x^2 + 6x - 4$ について、以下の問いに答えます。 (1) $y$ の最大値を求めます。 (2) 定義域が $2 \leq x \leq 5$ のとき、$y$ の最小値...

二次関数最大値最小値平方完成定義域
2025/8/9

$x = \frac{1}{\sqrt{11} + \sqrt{10}}$ と $y = \frac{1}{\sqrt{11} - \sqrt{10}}$ が与えられたとき、$x+y$ の値を求めよ。

式の計算有理化平方根
2025/8/9

この問題は、3つの独立した小問から構成されています。 (1) 異なる実数 $a, b, c$ がこの順で等差数列をなし、$a+b+c = 18$ を満たし、さらに $b, c, a$ の順で等比数列を...

等差数列等比数列数列和の計算
2025/8/9

与えられた式の分母を有理化し、$\frac{1}{\sqrt{5} + 1 + \sqrt{6}} = \frac{\boxed{オ} + \sqrt{5} - \sqrt{30}}{\boxed{カ...

式の計算有理化平方根
2025/8/9