四面体OABCにおいて、三角形ABCの重心をG、辺OAを1:2に内分する点をD、辺OCを2:3に内分する点をEとする。直線OGと平面DBEの交点をPとするとき、OP:OGを求める。

幾何学ベクトル空間ベクトル四面体重心内分
2025/5/2

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、三角形ABCの重心をG、辺OAを1:2に内分する点をD、辺OCを2:3に内分する点をEとする。直線OGと平面DBEの交点をPとするとき、OP:OGを求める。

2. 解き方の手順

(1) OG\vec{OG}を求める。Gは三角形ABCの重心なので、
OG=OA+OB+OC3=13a+13b+13c\vec{OG} = \frac{\vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC}}{3} = \frac{1}{3}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{c}
ここで、OP=kOG\vec{OP} = k\vec{OG} とおくと、
OP=k3a+k3b+k3c\vec{OP} = \frac{k}{3}\vec{a} + \frac{k}{3}\vec{b} + \frac{k}{3}\vec{c} ...(1)
(2) OP\vec{OP}を、点D,B,Eを使って表すことを考える。
OP\vec{OP}は平面DBE上の点なので、実数s, tを用いて
BP=sBD+tBE\vec{BP} = s\vec{BD} + t\vec{BE} と表せる。
ここで、BD=ODOB=13ab\vec{BD} = \vec{OD} - \vec{OB} = \frac{1}{3}\vec{a} - \vec{b}
BE=OEOB=25cb\vec{BE} = \vec{OE} - \vec{OB} = \frac{2}{5}\vec{c} - \vec{b}
なので、
BP=s(13ab)+t(25cb)=s3a(s+t)b+2t5c\vec{BP} = s(\frac{1}{3}\vec{a} - \vec{b}) + t(\frac{2}{5}\vec{c} - \vec{b}) = \frac{s}{3}\vec{a} - (s+t)\vec{b} + \frac{2t}{5}\vec{c}
OP=OB+BP\vec{OP} = \vec{OB} + \vec{BP} なので、
OP=b+s3a(s+t)b+2t5c=s3a+(1st)b+2t5c\vec{OP} = \vec{b} + \frac{s}{3}\vec{a} - (s+t)\vec{b} + \frac{2t}{5}\vec{c} = \frac{s}{3}\vec{a} + (1-s-t)\vec{b} + \frac{2t}{5}\vec{c} ...(2)
(3) (1)と(2)の係数を比較して、
k3=s3\frac{k}{3} = \frac{s}{3}
k3=1st\frac{k}{3} = 1-s-t
k3=2t5\frac{k}{3} = \frac{2t}{5}
これらの連立方程式を解く。
s3=2t5\frac{s}{3} = \frac{2t}{5} より s=6t5s = \frac{6t}{5}
k3=s3\frac{k}{3} = \frac{s}{3} なので、k3=6t15=2t5\frac{k}{3} = \frac{6t}{15} = \frac{2t}{5}
k3=1st=16t5t=111t5\frac{k}{3} = 1-s-t = 1 - \frac{6t}{5} - t = 1 - \frac{11t}{5}
2t5=111t5\frac{2t}{5} = 1 - \frac{11t}{5} より、13t5=1\frac{13t}{5} = 1 なので、t=513t = \frac{5}{13}
k3=2t5=25513=213\frac{k}{3} = \frac{2t}{5} = \frac{2}{5} \cdot \frac{5}{13} = \frac{2}{13}
よって、k=613k = \frac{6}{13}
したがって、
OP=613OG\vec{OP} = \frac{6}{13}\vec{OG}
OP:OG=6:13OP:OG = 6:13

3. 最終的な答え

OP:OG = 6:13

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