与えられた連立一次方程式 $ \begin{cases} x + 2y + 3z = 4 \\ 2x - 3y - z = -1 \\ 2x + y + 3z = 0 \end{cases} $ が解を持たないことを示す問題です。
2025/5/2
1. 問題の内容
与えられた連立一次方程式
\begin{cases}
x + 2y + 3z = 4 \\
2x - 3y - z = -1 \\
2x + y + 3z = 0
\end{cases}
が解を持たないことを示す問題です。
2. 解き方の手順
まず、連立方程式を解くために、ガウスの消去法(掃き出し法)を用いるか、またはクラメルの公式を利用できます。ここでは、ガウスの消去法を用いて解いてみます。
1番目の式を基準にして、の係数を消去します。
2番目の式から1番目の式の2倍を引きます。
(2x - 3y - z) - 2(x + 2y + 3z) = -1 - 2(4)
2x - 3y - z - 2x - 4y - 6z = -1 - 8
-7y - 7z = -9
3番目の式から1番目の式の2倍を引きます。
(2x + y + 3z) - 2(x + 2y + 3z) = 0 - 2(4)
2x + y + 3z - 2x - 4y - 6z = -8
-3y - 3z = -8
これで連立方程式は次のようになります。
\begin{cases}
x + 2y + 3z = 4 \\
-7y - 7z = -9 \\
-3y - 3z = -8
\end{cases}
次に、2番目の式と3番目の式に着目します。
2番目の式を-7で割ると、となります。
3番目の式を-3で割ると、となります。
したがって、
y + z = \frac{9}{7}
かつ
y + z = \frac{8}{3}
となります。
なので、これを満たすとは存在しません。
これは矛盾しているため、この連立方程式は解を持ちません。
3. 最終的な答え
与えられた連立一次方程式は解を持たない。