三角形ABCにおいて、$AB=12$, $BC=14$, $CA=16$である。角Aの二等分線と辺BCとの交点をDとし、三角形ADCの外接円と辺ABとの交点のうち、Aでない方をEとする。このとき、線分BDの長さ、方べきの定理を用いたときの$BD\cdot BC$の値、および線分BEの長さを求める。次に、線分ADと線分CEの交点をP、直線BPと辺ACの交点をQとしたとき、三角形ABCの重心と内心の位置関係を答える。チェバの定理とメネラウスの定理を用いて、比を求める。最後に、辺ACの中点をMとし、線分ADと線分BMの交点をRとしたとき、比を求め、三角形BPRの面積と三角形ABCの面積の比を求める。

幾何学三角形角の二等分線方べきの定理チェバの定理メネラウスの定理重心内心面積比
2025/3/6

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=12AB=12, BC=14BC=14, CA=16CA=16である。角Aの二等分線と辺BCとの交点をDとし、三角形ADCの外接円と辺ABとの交点のうち、Aでない方をEとする。このとき、線分BDの長さ、方べきの定理を用いたときのBDBCBD\cdot BCの値、および線分BEの長さを求める。次に、線分ADと線分CEの交点をP、直線BPと辺ACの交点をQとしたとき、三角形ABCの重心と内心の位置関係を答える。チェバの定理とメネラウスの定理を用いて、比を求める。最後に、辺ACの中点をMとし、線分ADと線分BMの交点をRとしたとき、比を求め、三角形BPRの面積と三角形ABCの面積の比を求める。

2. 解き方の手順

(1)
角の二等分線の性質より、BD:DC=AB:AC=12:16=3:4BD:DC = AB:AC = 12:16 = 3:4
BD+DC=BC=14BD + DC = BC = 14なので、BD=1433+4=1437=6BD = 14 \cdot \frac{3}{3+4} = 14 \cdot \frac{3}{7} = 6
よって、BD=6BD = 6
方べきの定理より、BEBA=BDBCBE \cdot BA = BD \cdot BC
BDBC=614=84BD \cdot BC = 6 \cdot 14 = 84
BEBA=84BE \cdot BA = 84より、BE12=84BE \cdot 12 = 84
したがって、BE=8412=7BE = \frac{84}{12} = 7
(2)
三角形ABCの重心は、三角形の中線の中線上にあり、中線AD上にない。三角形ABCの内心は角の二等分線上にあり、角Aの二等分線である線分AD上にある。したがって、重心は△PDCの内部にあり、内心は線分AD上にある。
チェバの定理より、AQQCCEEBBDDA=1\frac{AQ}{QC} \cdot \frac{CE}{EB} \cdot \frac{BD}{DA} = 1
CQQA=CEEBBDDA\frac{CQ}{QA} = \frac{CE}{EB} \cdot \frac{BD}{DA}
メネラウスの定理(△ABDと直線CEについて)より、
AEEBBPPDDCCA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BP}{PD} \cdot \frac{DC}{CA} = 1
DPPA=AEEBDCCAPBDP=1\frac{DP}{PA} = \frac{AE}{EB} \cdot \frac{DC}{CA} \cdot \frac{PB}{DP} = 1より、DPPA=AEDCEBCA\frac{DP}{PA}=\frac{AE \cdot DC}{EB \cdot CA}
(3)
メネラウスの定理(△AMCと直線BR)より、
ARRDDBBCCMMA=1\frac{AR}{RD} \cdot \frac{DB}{BC} \cdot \frac{CM}{MA} = 1
ARRD=BCDB=BCBD\frac{AR}{RD} = \frac{BC}{DB} = \frac{BC}{BD}.
BC=14,BD=6BC=14, BD=6なので、ARRD=146=73\frac{AR}{RD} = \frac{14}{6} = \frac{7}{3}
面積比を考える。

3. 最終的な答え

ア:66
イ:8484
ウ:77
エ:3
CQQA=EBAE\frac{CQ}{QA} = \frac{EB}{AE}
DPPA=AEEBDCCA\frac{DP}{PA} = \frac{AE}{EB} \cdot \frac{DC}{CA}
ARRD=73\frac{AR}{RD} = \frac{7}{3}
BPRABC\frac{\triangle BPR}{\triangle ABC}

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