与えられた等式 $\frac{3x^2 - 2x + 4}{(x+1)(x-1)^2} = \frac{A}{x+1} + \frac{B}{x-1} + \frac{C}{(x-1)^2}$ が $x$ に関する恒等式となるような定数 $A$, $B$, $C$ の値を求める問題です。

代数学部分分数分解恒等式連立方程式
2025/5/4

1. 問題の内容

与えられた等式
3x22x+4(x+1)(x1)2=Ax+1+Bx1+C(x1)2\frac{3x^2 - 2x + 4}{(x+1)(x-1)^2} = \frac{A}{x+1} + \frac{B}{x-1} + \frac{C}{(x-1)^2}
xx に関する恒等式となるような定数 AA, BB, CC の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた等式の両辺に (x+1)(x1)2(x+1)(x-1)^2 を掛けます。
すると、
3x22x+4=A(x1)2+B(x+1)(x1)+C(x+1)3x^2 - 2x + 4 = A(x-1)^2 + B(x+1)(x-1) + C(x+1)
となります。
この式を展開すると、
3x22x+4=A(x22x+1)+B(x21)+C(x+1)3x^2 - 2x + 4 = A(x^2 - 2x + 1) + B(x^2 - 1) + C(x+1)
3x22x+4=Ax22Ax+A+Bx2B+Cx+C3x^2 - 2x + 4 = Ax^2 - 2Ax + A + Bx^2 - B + Cx + C
3x22x+4=(A+B)x2+(2A+C)x+(AB+C)3x^2 - 2x + 4 = (A+B)x^2 + (-2A+C)x + (A-B+C)
となります。
この式が恒等式であるためには、x2x^2, xx, 定数項の係数がそれぞれ等しくなければなりません。
したがって、次の連立方程式を得ます。
\begin{align*}
A+B &= 3 \\
-2A+C &= -2 \\
A-B+C &= 4
\end{align*}
最初の式から B=3AB = 3-A となります。
この式を3番目の式に代入すると、
A(3A)+C=4A - (3-A) + C = 4
2A+C=72A + C = 7
となります。
一方、2番目の式は 2A+C=2-2A + C = -2 です。
これら2つの式から AACC を求めます。
2A+C=72A+C = 72A+C=2-2A+C = -2 の和をとると、2C=52C = 5 となり、C=52C = \frac{5}{2} となります。
2A+52=72A + \frac{5}{2} = 7
2A=752=1452=922A = 7 - \frac{5}{2} = \frac{14-5}{2} = \frac{9}{2}
A=94A = \frac{9}{4}
となります。
B=3A=394=1294=34B = 3 - A = 3 - \frac{9}{4} = \frac{12-9}{4} = \frac{3}{4}
したがって、A=94A = \frac{9}{4}, B=34B = \frac{3}{4}, C=52C = \frac{5}{2} となります。

3. 最終的な答え

A=94A = \frac{9}{4}
B=34B = \frac{3}{4}
C=52C = \frac{5}{2}

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