全体集合$U$の部分集合$A = \{1, 2, 4, 7, 8\}$と$B = \{4, 6, 7, 9\}$が与えられている。以下の集合の要素の個数を求める。 (1) $n(A \cap B)$ (2) $n(A \cup B)$ (3) $n(\overline{B})$ (4) $n(\overline{A \cup B})$ (5) $n(A \cap \overline{B})$ (6) $n(\overline{A} \cap B)$

離散数学集合集合演算要素数補集合
2025/5/4

1. 問題の内容

全体集合UUの部分集合A={1,2,4,7,8}A = \{1, 2, 4, 7, 8\}B={4,6,7,9}B = \{4, 6, 7, 9\}が与えられている。以下の集合の要素の個数を求める。
(1) n(AB)n(A \cap B)
(2) n(AB)n(A \cup B)
(3) n(B)n(\overline{B})
(4) n(AB)n(\overline{A \cup B})
(5) n(AB)n(A \cap \overline{B})
(6) n(AB)n(\overline{A} \cap B)

2. 解き方の手順

(1) ABA \cap B は、集合AAと集合BBの両方に含まれる要素からなる集合である。A={1,2,4,7,8}A = \{1, 2, 4, 7, 8\}B={4,6,7,9}B = \{4, 6, 7, 9\} より、AB={4,7}A \cap B = \{4, 7\}である。したがって、n(AB)=2n(A \cap B) = 2となる。
(2) ABA \cup B は、集合AAまたは集合BBに含まれる要素からなる集合である。A={1,2,4,7,8}A = \{1, 2, 4, 7, 8\}B={4,6,7,9}B = \{4, 6, 7, 9\} より、AB={1,2,4,6,7,8,9}A \cup B = \{1, 2, 4, 6, 7, 8, 9\}である。したがって、n(AB)=7n(A \cup B) = 7となる。
(3) n(U)n(U)は与えられていないので、全体集合UUが定義されているものとする。
B={4,6,7,9}B = \{4, 6, 7, 9\}であるから、BBの補集合B\overline{B}UUからBBの要素を除いた集合となる。しかし、全体集合UUが与えられていないため、n(B)n(\overline{B})を求めることはできない。ここでは、UUAABBの要素の和集合、すなわちU={1,2,4,6,7,8,9}U = \{1, 2, 4, 6, 7, 8, 9\}であると仮定する。このとき、B=UB={1,2,8}\overline{B} = U - B = \{1, 2, 8\}となる。したがって、n(B)=3n(\overline{B}) = 3となる。
(4) AB\overline{A \cup B} は、ABA \cup B の補集合である。AB={1,2,4,6,7,8,9}A \cup B = \{1, 2, 4, 6, 7, 8, 9\} であり、全体集合UU{1,2,4,6,7,8,9}\{1, 2, 4, 6, 7, 8, 9\} であると仮定すると、AB=U(AB)=\overline{A \cup B} = U - (A \cup B) = \emptyset となる。したがって、n(AB)=0n(\overline{A \cup B}) = 0となる。
(5) ABA \cap \overline{B} は、集合AAに含まれ、かつ集合BBに含まれない要素からなる集合である。A={1,2,4,7,8}A = \{1, 2, 4, 7, 8\} であり、B={1,2,8}\overline{B} = \{1, 2, 8\} であると仮定すると、AB={1,2,8}A \cap \overline{B} = \{1, 2, 8\} となる。したがって、n(AB)=3n(A \cap \overline{B}) = 3となる。
(6) AB\overline{A} \cap B は、集合BBに含まれ、かつ集合AAに含まれない要素からなる集合である。A={6,9}\overline{A} = \{6, 9\} であり、B={4,6,7,9}B = \{4, 6, 7, 9\} であると仮定すると、AB={6,9}\overline{A} \cap B = \{6, 9\} となる。したがって、n(AB)=2n(\overline{A} \cap B) = 2となる。

3. 最終的な答え

(1) n(AB)=2n(A \cap B) = 2
(2) n(AB)=7n(A \cup B) = 7
(3) n(B)=3n(\overline{B}) = 3
(4) n(AB)=0n(\overline{A \cup B}) = 0
(5) n(AB)=3n(A \cap \overline{B}) = 3
(6) n(AB)=2n(\overline{A} \cap B) = 2

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