全体集合$U$を1から60までの自然数の集合とし、5の倍数全体の集合を$A$、6の倍数全体の集合を$B$とする。次のものを求めよ。 (1) $n(A)$ (2) $n(\overline{A})$ (3) $n(A \cap B)$ (4) $n(A \cup B)$

離散数学集合場合の数確率
2025/5/5
## 問題10

1. 問題の内容

全体集合UUを1から60までの自然数の集合とし、5の倍数全体の集合をAA、6の倍数全体の集合をBBとする。次のものを求めよ。
(1) n(A)n(A)
(2) n(A)n(\overline{A})
(3) n(AB)n(A \cap B)
(4) n(AB)n(A \cup B)

2. 解き方の手順

(1) n(A)n(A) (5の倍数の個数)
1から60までの5の倍数は、5, 10, 15, ..., 60の12個である。
したがって、n(A)=12n(A) = 12
(2) n(A)n(\overline{A}) (AAの補集合の要素の個数)
n(A)=n(U)n(A)n(\overline{A}) = n(U) - n(A)である。
n(U)=60n(U)=60であり、n(A)=12n(A)=12なので、n(A)=6012=48n(\overline{A}) = 60 - 12 = 48
(3) n(AB)n(A \cap B) (AABBの共通部分の要素の個数)
ABA \cap Bは5の倍数かつ6の倍数、つまり30の倍数の集合である。
1から60までの30の倍数は、30, 60の2個である。
したがって、n(AB)=2n(A \cap B) = 2
(4) n(AB)n(A \cup B) (AABBの和集合の要素の個数)
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)である。
n(A)=12n(A) = 12であり、n(B)n(B)は1から60までの6の倍数の個数なので、
n(B)=60/6=10n(B) = 60 / 6 = 10
n(AB)=2n(A \cap B) = 2なので、
n(AB)=12+102=20n(A \cup B) = 12 + 10 - 2 = 20

3. 最終的な答え

(1) n(A)=12n(A) = 12
(2) n(A)=48n(\overline{A}) = 48
(3) n(AB)=2n(A \cap B) = 2
(4) n(AB)=20n(A \cup B) = 20
## 問題11

1. 問題の内容

大小2個のさいころを同時に投げるとき、次のような場合は何通りあるか求めよ。
(1) 目の和が4または11
(2) 目の和が3または6
(3) 目の和が5の倍数
(4) 目の和が11以上

2. 解き方の手順

(1) 目の和が4または11
目の和が4になるのは(1,3), (2,2), (3,1)の3通り。
目の和が11になるのは(5,6), (6,5)の2通り。
したがって、合計3+2=5通り。
(2) 目の和が3または6
目の和が3になるのは(1,2), (2,1)の2通り。
目の和が6になるのは(1,5), (2,4), (3,3), (4,2), (5,1)の5通り。
したがって、合計2+5=7通り。
(3) 目の和が5の倍数
目の和が5になるのは(1,4), (2,3), (3,2), (4,1)の4通り。
目の和が10になるのは(4,6), (5,5), (6,4)の3通り。
したがって、合計4+3=7通り。
(4) 目の和が11以上
目の和が11になるのは(5,6), (6,5)の2通り。
目の和が12になるのは(6,6)の1通り。
したがって、合計2+1=3通り。

3. 最終的な答え

(1) 5通り
(2) 7通り
(3) 7通り
(4) 3通り

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