与えられた集合や条件に関する問題です。 (1) 集合 $\{x | -1 \le x < 4, x \text{は整数}\}$ を要素を書き並べて表す。 (2) 集合 $A = \{2n | n \text{は5以下の自然数}\}$, $B = \{1, 2, 3\}$, $C = \{2, 4, 6\}$, $D = \{1, 10\}$, $E = \{8\}$ とする。集合 $B \sim E$ のうち、集合 $A$ の部分集合であるものを答える。 (3) 集合 $\{a, b, c, d\}$ の部分集合の個数を答える。 (4) 全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}$ の部分集合 $A = \{1, 2, 4, 8\}$, $B = \{1, 3, 5, 7, 9\}$ について、$\overline{A}$ (Aの補集合)と $A \cap \overline{B}$ (AとBの補集合の共通部分)を求める。 (5) 200以下の自然数のうち、5の倍数または7の倍数の個数を答える。

離散数学集合部分集合補集合倍数集合の要素
2025/7/31

1. 問題の内容

与えられた集合や条件に関する問題です。
(1) 集合 {x1x<4,xは整数}\{x | -1 \le x < 4, x \text{は整数}\} を要素を書き並べて表す。
(2) 集合 A={2nnは5以下の自然数}A = \{2n | n \text{は5以下の自然数}\}, B={1,2,3}B = \{1, 2, 3\}, C={2,4,6}C = \{2, 4, 6\}, D={1,10}D = \{1, 10\}, E={8}E = \{8\} とする。集合 BEB \sim E のうち、集合 AA の部分集合であるものを答える。
(3) 集合 {a,b,c,d}\{a, b, c, d\} の部分集合の個数を答える。
(4) 全体集合 U={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\} の部分集合 A={1,2,4,8}A = \{1, 2, 4, 8\}, B={1,3,5,7,9}B = \{1, 3, 5, 7, 9\} について、A\overline{A} (Aの補集合)と ABA \cap \overline{B} (AとBの補集合の共通部分)を求める。
(5) 200以下の自然数のうち、5の倍数または7の倍数の個数を答える。

2. 解き方の手順

(1) 1x<4-1 \le x < 4 を満たす整数 xx は、-1, 0, 1, 2, 3 です。
したがって、集合は {1,0,1,2,3}\{-1, 0, 1, 2, 3\} となります。
(2) A={2nnは5以下の自然数}={2×1,2×2,2×3,2×4,2×5}={2,4,6,8,10}A = \{2n | n \text{は5以下の自然数}\} = \{2 \times 1, 2 \times 2, 2 \times 3, 2 \times 4, 2 \times 5\} = \{2, 4, 6, 8, 10\}
集合 B={1,2,3}B = \{1, 2, 3\}AA の部分集合ではありません。(1, 3 が AA に含まれない)
集合 C={2,4,6}C = \{2, 4, 6\}AA の部分集合です。
集合 D={1,10}D = \{1, 10\}AA の部分集合ではありません。(1 が AA に含まれない)
集合 E={8}E = \{8\}AA の部分集合です。
(3) 集合 {a,b,c,d}\{a, b, c, d\} の要素の個数は4個です。部分集合の個数は 24=162^4 = 16 個です。
(4) U={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}
A={1,2,4,8}A = \{1, 2, 4, 8\}
B={1,3,5,7,9}B = \{1, 3, 5, 7, 9\}
A=UA={3,5,6,7,9,10}\overline{A} = U - A = \{3, 5, 6, 7, 9, 10\}
B=UB={2,4,6,8,10}\overline{B} = U - B = \{2, 4, 6, 8, 10\}
AB={1,2,4,8}{2,4,6,8,10}={2,4,8}A \cap \overline{B} = \{1, 2, 4, 8\} \cap \{2, 4, 6, 8, 10\} = \{2, 4, 8\}
(5) 200以下の5の倍数の個数は 2005=40\lfloor \frac{200}{5} \rfloor = 40 個です。
200以下の7の倍数の個数は 2007=28\lfloor \frac{200}{7} \rfloor = 28 個です。
200以下の5と7の公倍数(35の倍数)の個数は 20035=5\lfloor \frac{200}{35} \rfloor = 5 個です。
したがって、5の倍数または7の倍数の個数は 40+285=6340 + 28 - 5 = 63 個です。

3. 最終的な答え

(1) {1,0,1,2,3}\{-1, 0, 1, 2, 3\}
(2) C,EC, E
(3) 16
(4) ア: {3,5,6,7,9,10}\{3, 5, 6, 7, 9, 10\}, イ: {2,4,8}\{2, 4, 8\}
(5) 63

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