曲線 $C$ 上の点 $P(t, f(t))$ から直線 $l$ に下ろした垂線と $l$ の交点を $H$ とする。$\triangle PQH$ が直角二等辺三角形であるとき、$PH$ の長さを $f(t)$ と $t$ を用いて表し、線分 $PH$ の長さが最大となる $t$ の値を求めます。

解析学微分最大値関数のグラフ数式処理
2025/5/4

1. 問題の内容

曲線 CC 上の点 P(t,f(t))P(t, f(t)) から直線 ll に下ろした垂線と ll の交点を HH とする。PQH\triangle PQH が直角二等辺三角形であるとき、PHPH の長さを f(t)f(t)tt を用いて表し、線分 PHPH の長さが最大となる tt の値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、PQH\triangle PQH が直角二等辺三角形であることから、PH=PQPH = PQ が成り立ちます。点 PPyy 座標は f(t)f(t) であり、点 QQ は直線 ll 上にあるので、QQyy 座標は tt です。したがって、PQ=f(t)tPQ = |f(t) - t| となります。
PHPH の長さは、選択肢から選ぶ必要があります。PQH\triangle PQH は直角二等辺三角形なので、PH=PQ=12PH+HQ=12(f(t)+t)PH = PQ = \frac{1}{\sqrt{2}}|PH+HQ| = \frac{1}{\sqrt{2}}(f(t)+t).
したがって、PH=12f(t)tPH= \frac{1}{\sqrt{2}}|f(t) - t|となります。
PHPH の長さが与えられている画像がないため、f(t)>tf(t) > tと仮定すると、PH=12(f(t)t)PH = \frac{1}{\sqrt{2}}(f(t)-t).
問題文には f(x)x=19x(x3)2f(x)-x = \frac{1}{9}x(x-3)^2が与えられているので,f(t)t=19t(t3)2f(t)-t = \frac{1}{9}t(t-3)^2 である。
したがって PH=1219t(t3)2=192t(t26t+9)=192(t36t2+9t)PH = \frac{1}{\sqrt{2}} \frac{1}{9}t(t-3)^2 = \frac{1}{9\sqrt{2}}t(t^2-6t+9) = \frac{1}{9\sqrt{2}}(t^3 - 6t^2 + 9t).
ここで、PHPH を最大にする tt を求めるために、微分して 00 となる tt を探します。
d(PH)dt=192(3t212t+9)=392(t24t+3)=132(t1)(t3)\frac{d(PH)}{dt} = \frac{1}{9\sqrt{2}}(3t^2 - 12t + 9) = \frac{3}{9\sqrt{2}}(t^2 - 4t + 3) = \frac{1}{3\sqrt{2}}(t-1)(t-3).
0<t<30 < t < 3 であるから、d(PH)dt=0\frac{d(PH)}{dt} = 0 となるのは t=1t=1 のとき。
t=1t=1 のとき、PHPH は極大値を持ち、最大値であると考えられる。
t=1t=1 のとき、PH=192(16+9)=492=4218=229PH = \frac{1}{9\sqrt{2}}(1 - 6 + 9) = \frac{4}{9\sqrt{2}} = \frac{4\sqrt{2}}{18} = \frac{2\sqrt{2}}{9}

3. 最終的な答え

PH=12(f(t)t)PH = \frac{1}{\sqrt{2}}(f(t)-t)
t=1t = 1 のとき、最大値 229\frac{2\sqrt{2}}{9} をとる。

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