与えられた数列の隣り合う項の差を計算します。 $3 - 1 = 2$, $7 - 3 = 4$, $13 - 7 = 6$, $21 - 13 = 8$ したがって、階差数列は $2, 4, 6, 8, \dots$ となります。

代数学数列一般項階差数列等差数列和の公式
2025/3/18
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1. 問題の内容

2つの問題があります。
**問題7:** 数列 {an}\{a_n\}1,3,7,13,21,1, 3, 7, 13, 21, \dots と与えられたとき、一般項 ana_n を求めよ。
**問題8:** 初項から第 nn 項までの和 SnS_nSn=n2+2nS_n = n^2 + 2n で表される数列 {an}\{a_n\} の一般項を求めよ。
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2. 解き方の手順

**問題7:**
この数列は階差数列を利用して一般項を求めることができます。

1. 階差数列を求める:

与えられた数列の隣り合う項の差を計算します。
31=23 - 1 = 2, 73=47 - 3 = 4, 137=613 - 7 = 6, 2113=821 - 13 = 8
したがって、階差数列は 2,4,6,8,2, 4, 6, 8, \dots となります。

2. 階差数列の一般項を求める:

階差数列は初項が2、公差が2の等差数列なので、その一般項 bnb_n
bn=2+(n1)2=2nb_n = 2 + (n-1) \cdot 2 = 2n
となります。

3. 元の数列の一般項を求める:

数列 {an}\{a_n\} の一般項は、初項 a1a_1 と階差数列の一般項 bnb_n を用いて、
n2n \geq 2 のとき、
an=a1+k=1n1bka_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} b_k
と表されます。
a1=1a_1 = 1 であり、bk=2kb_k = 2k なので、
an=1+k=1n12k=1+2k=1n1k=1+2(n1)n2=1+n(n1)=n2n+1a_n = 1 + \sum_{k=1}^{n-1} 2k = 1 + 2 \sum_{k=1}^{n-1} k = 1 + 2 \cdot \frac{(n-1)n}{2} = 1 + n(n-1) = n^2 - n + 1

4. $n=1$ の場合を確認する:

n=1n=1 のとき、a1=121+1=1a_1 = 1^2 - 1 + 1 = 1 となり、与えられた数列の初項と一致します。したがって、一般項は n1n \geq 1 で成り立ちます。
**問題8:**
数列の和 SnS_n が与えられている場合、一般項 ana_n は以下の手順で求めることができます。

1. $a_1$ を求める:

a1=S1a_1 = S_1 なので、S1=12+2(1)=1+2=3S_1 = 1^2 + 2(1) = 1 + 2 = 3
したがって、a1=3a_1 = 3 です。

2. $n \geq 2$ のとき、$a_n$ を求める:

an=SnSn1a_n = S_n - S_{n-1} が成り立ちます。
Sn=n2+2nS_n = n^2 + 2n より、Sn1=(n1)2+2(n1)=n22n+1+2n2=n21S_{n-1} = (n-1)^2 + 2(n-1) = n^2 - 2n + 1 + 2n - 2 = n^2 - 1
したがって、an=(n2+2n)(n21)=2n+1a_n = (n^2 + 2n) - (n^2 - 1) = 2n + 1

3. $n=1$ の場合を確認する:

n=1n=1 のとき、a1=2(1)+1=3a_1 = 2(1) + 1 = 3 となり、1で求めた値と一致します。したがって、一般項は n1n \geq 1 で成り立ちます。
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3. 最終的な答え

**問題7:**
an=n2n+1a_n = n^2 - n + 1
**問題8:**
an=2n+1a_n = 2n + 1

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