まず、正方形ABCDの重心は対角線の交点Oにあり、その座標を原点(0, 0)とします。切り取る前の正方形の面積は l2 です。三角形AOBの面積は正方形の1/4なので、41l2 です。切り取った後の図形の面積は、正方形から三角形を引いたものなので、l2−41l2=43l2 です。 次に、三角形AOBの重心を考えます。三角形AOBは直角二等辺三角形なので、重心は各頂点から中線を引き、その交点になります。三角形AOBの重心の座標は、A(−l/2, l/2), O(0, 0), B(−l/2, −l/2)の座標の平均から計算できます。 xG=3−l/2−l/2+0=−3l yG=3l/2−l/2+0=0 よって、三角形AOBの重心の座標は (−3l,0) です。 残りの部分の重心のx座標を xG′ とすると、 xG′=残りの部分の面積(正方形の面積×正方形の重心のx座標)−(三角形の面積×三角形の重心のx座標) 重心の座標を使って、
0=43l2l2⋅0−(41l2)⋅(−3l) となります。ここで、切り取った部分の重心を考慮して計算する必要があるので、
x重心=A1−A2A1x1−A2x2 ここに、正方形の面積A1=l2, 正方形の重心のx座標x1=0, 三角形AOBの面積A2=41l2, 三角形AOBの重心のx座標x2=−3lを代入すると、 x重心=l2−41l2l2(0)−41l2(−3l)=43l2121l3=121⋅34l=91l したがって、求める重心のx座標は l/9 となります。