三角形ABCにおいて、$BC=a$, $CA=b$, $AB=c$であり、$a^2 + b^2 = 2c^2$が成り立つ。 (1) $\cos C$を$a, b$を用いて表す。 (2) $a, b, c$が変化するとき、$\angle ACB$の取り得る最大の角度を求める。 (3) $\angle ACB$を(2)で求めた角度とする。三角形ABCの内接円の半径$r$が1であるとき、$a$の値を求める。

幾何学三角比余弦定理正三角形内接円
2025/5/6

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、BC=aBC=a, CA=bCA=b, AB=cAB=cであり、a2+b2=2c2a^2 + b^2 = 2c^2が成り立つ。
(1) cosC\cos Ca,ba, bを用いて表す。
(2) a,b,ca, b, cが変化するとき、ACB\angle ACBの取り得る最大の角度を求める。
(3) ACB\angle ACBを(2)で求めた角度とする。三角形ABCの内接円の半径rrが1であるとき、aaの値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 余弦定理より
c2=a2+b22abcosCc^2 = a^2 + b^2 - 2ab \cos C
2c2=2a2+2b24abcosC2c^2 = 2a^2 + 2b^2 - 4ab \cos C
仮定よりa2+b2=2c2a^2 + b^2 = 2c^2なので、
a2+b2=2a2+2b24abcosCa^2 + b^2 = 2a^2 + 2b^2 - 4ab \cos C
4abcosC=a2+b24ab \cos C = a^2 + b^2
cosC=a2+b24ab\cos C = \frac{a^2 + b^2}{4ab}
(2) cosC=a2+b24ab\cos C = \frac{a^2 + b^2}{4ab}
相加相乗平均の不等式より、
a2+b22aba^2 + b^2 \geq 2ab
したがって、cosC2ab4ab=12\cos C \geq \frac{2ab}{4ab} = \frac{1}{2}
cosC=12\cos C = \frac{1}{2}のとき、a=ba = b
このとき、Cπ3C \leq \frac{\pi}{3}
cosC\cos Cが最小となるとき、CCが最大になる。
cosC=a2+b24ab=12\cos C = \frac{a^2 + b^2}{4ab} = \frac{1}{2}のとき、a=ba=bより、
a2+a2=2c2a^2 + a^2 = 2c^2
2a2=2c22a^2 = 2c^2
a=ca = c
したがって、a=b=ca=b=cとなり、正三角形となる。
ACB=π3=60\angle ACB = \frac{\pi}{3} = 60^\circ
(3) ACB=60\angle ACB = 60^\circのとき、三角形ABCは正三角形なので、a=b=ca = b = c
内接円の半径rrと面積SSについて、S=12(a+b+c)r=32arS = \frac{1}{2} (a + b + c) r = \frac{3}{2} a r
正三角形の面積はS=34a2S = \frac{\sqrt{3}}{4} a^2
したがって、32ar=34a2\frac{3}{2} a r = \frac{\sqrt{3}}{4} a^2
r=1r = 1なので、32a=34a2\frac{3}{2} a = \frac{\sqrt{3}}{4} a^2
6a=3a26a = \sqrt{3} a^2
6=3a6 = \sqrt{3} a
a=63=633=23a = \frac{6}{\sqrt{3}} = \frac{6 \sqrt{3}}{3} = 2 \sqrt{3}

3. 最終的な答え

(1) cosC=a2+b24ab\cos C = \frac{a^2 + b^2}{4ab}
(2) ACB=60\angle ACB = 60^\circ
(3) a=23a = 2\sqrt{3}

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