この問題は、大問4で、(1)8人の並び方と2組への分け方、(2)赤いカードと白いカードから2枚同時に取り出す確率に関する4つの小問に答えるものです。

確率論・統計学組み合わせ順列確率場合の数
2025/5/6

1. 問題の内容

この問題は、大問4で、(1)8人の並び方と2組への分け方、(2)赤いカードと白いカードから2枚同時に取り出す確率に関する4つの小問に答えるものです。

2. 解き方の手順

(1) (1)
大人5人と子供3人の合計8人が一列に並ぶとき、子供3人が隣り合う並び方は、まず子供3人をひとまとめにして考えます。すると、並び方は大人5人と子供のグループ1つの計6つのものを並べる並び方である 6!6! 通りがあります。さらに、子供3人の並び方は 3!3! 通りあるので、全体では 6!×3!6! \times 3! 通りです。
6!=6×5×4×3×2×1=7206! = 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 720
3!=3×2×1=63! = 3 \times 2 \times 1 = 6
したがって、720×6=4320720 \times 6 = 4320 通りです。
(1) (2)
8人を2つのグループに分ける方法は、1人以上が含まれるようにするという条件があります。まず8人から1人を選び、残り7人から1人を選び...というように考えると、組み合わせの数として 8C1+8C2+8C3+8C4+8C5+8C6+8C7{}_8C_1 + {}_8C_2 + {}_8C_3 + {}_8C_4 + {}_8C_5 + {}_8C_6 + {}_8C_7 を計算しなくてはなりません。しかし、これは、各人をA,B二つのグループに分ける方法から、全員Aグループと全員Bグループの場合を除いたものを考えると、2^8 - 2 となり、A,Bの区別がないので2で割ると分かります。すなわち、(282)/2(2^8 - 2)/2 を計算します。ただし、問題文には8人を2組に分けると書いてあるので、組に区別はありません。この場合は、8人から1人以上7人以下の人数を選ぶ組み合わせの数を計算する必要があります。
8人から1人を選ぶ組み合わせ:8C1=8{}_8C_1 = 8
8人から2人を選ぶ組み合わせ:8C2=8×72×1=28{}_8C_2 = \frac{8\times7}{2 \times 1} = 28
8人から3人を選ぶ組み合わせ:8C3=8×7×63×2×1=56{}_8C_3 = \frac{8\times7\times6}{3 \times 2 \times 1} = 56
8人から4人を選ぶ組み合わせ:8C4=8×7×6×54×3×2×1=70{}_8C_4 = \frac{8\times7\times6\times5}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 70
したがって、合計は8+28+56+70=1628+28+56+70 = 162となるわけではありません。なぜなら、ある人数のグループを作った時点で残りの人は自動的に決まるからです。たとえば、3人のグループを作ると、残りの5人のグループも必然的に決まります。
グループ分けをするときに、片方のグループの人数が決まればもう片方のグループの人数も決まるので、
(1+2+3+4+5+6+71+2+3+4+5+6+7 人を選ぶ)と分けることを考えれば良い。グループに区別がないので半分に割る必要があり、1つのグループに1人以上はいる必要があるから 8C1+8C2+8C3=8+28+56=92{}_8C_1 + {}_8C_2 + {}_8C_3 = 8 + 28 + 56 = 92。残りは 8C5+8C6+8C7=56+28+8=92{}_8C_5 + {}_8C_6 + {}_8C_7=56 + 28 + 8 = 92
2組に分けることを考えた場合、8C1+8C2+8C3=36+28+8=44{}_8C_1 + {}_8C_2 + {}_8C_3 = 36+28+8=44通りの分け方があります。しかし、組に区別がないので 8C1+8C2+8C3=36+28+8=44{}_8C_1 + {}_8C_2 + {}_8C_3 = 36 + 28 + 8=44 通りからペアになっているものを探します。結局、8+28+56=928 + 28 + 56 = 92
(2) (1)
赤いカードと白いカードがそれぞれ5枚ずつ、計10枚のカードから2枚を同時に取り出す方法は、10C2{}_{10}C_2 通りです。
10C2=10×92×1=45{}_{10}C_2 = \frac{10 \times 9}{2 \times 1} = 45 通り
(2) (2)
2枚とも偶数である確率は、偶数のカードが各色2枚ずつ、合計4枚あるので、その中から2枚を選ぶ組み合わせを考えます。4C2=4×32×1=6{}_4C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6 通り。したがって、確率は 645=215\frac{6}{45} = \frac{2}{15} です。
(2) (3)
2枚が同じ色で、かつ数字が偶数のみである確率は、赤と白それぞれに偶数が2枚ずつあるので、赤の偶数2枚を選ぶか、白の偶数2枚を選ぶかのいずれかです。それぞれの選び方は 2C2=1{}_2C_2 = 1 通りなので、合計2通り。したがって、確率は 245\frac{2}{45} です。
(2) (4)
2枚が同じ色、または数字が偶数のみである確率は、2枚が同じ色である確率と、数字が偶数のみである確率を足し、両方に該当する場合を引きます。
2枚が同じ色である確率は、赤から2枚を選ぶか、白から2枚を選ぶか。5C2=5×42×1=10{}_5C_2 = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通りなので、同じ色であるのは 10+10=2010 + 10 = 20 通り。したがって、確率は 2045\frac{20}{45} です。
数字が偶数のみである確率は、既に計算済みで 645\frac{6}{45} です。
両方に該当する場合、つまり同じ色で数字が偶数なのは、(3)で計算済みで 245\frac{2}{45} です。
したがって、確率は 2045+645245=2445=815\frac{20}{45} + \frac{6}{45} - \frac{2}{45} = \frac{24}{45} = \frac{8}{15} です。

3. 最終的な答え

(1) (1) アイウエ: 4320
(1) (2) オカキ: 2組に区別がない場合36、組に区別がある場合92
(2) (1) クケ: 45
(2) (2) コ/サシ: 2/15
(2) (3) ス/セソ: 2/45
(2) (4) タ/チッ: 8/15

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