硬貨を投げるという試行はベルヌーイ試行です。3枚の硬貨を投げるのは、独立なベルヌーイ試行を3回繰り返すことに相当します。
1枚の硬貨を投げたとき、表が出る確率は 1/2 であり、裏が出る確率も 1/2 です。 確率変数 X は表の出る枚数なので、X がとりうる値は0, 1, 2, 3です。 それぞれの確率を求めます。
- X=0 のとき(3枚とも裏):確率は (21)3=81 - X=1 のとき(1枚が表で2枚が裏):確率は 3C1(21)1(21)2=3×81=83 - X=2 のとき(2枚が表で1枚が裏):確率は 3C2(21)2(21)1=3×81=83 - X=3 のとき(3枚とも表):確率は (21)3=81 期待値 E(X) は、それぞれの値にその確率をかけて足し合わせたものです。 E(X)=0×81+1×83+2×83+3×81 E(X)=0+83+86+83=812=23 別解として、二項分布の期待値を利用できます。
Xは二項分布 B(n,p) に従うので、n=3, p=1/2 です。 二項分布の期待値は E(X)=np なので、E(X)=3×21=23 となります。