10本のくじの中に当たりくじが4本入っている。A, Bの順に、引いたくじを元に戻さずに1本ずつ引く。A, Bが引いた当たりくじの本数をそれぞれ$X, Y$とするとき、$X+Y$の期待値$E[X+Y]$を求める。

確率論・統計学期待値確率条件付き確率くじ引き
2025/5/6

1. 問題の内容

10本のくじの中に当たりくじが4本入っている。A, Bの順に、引いたくじを元に戻さずに1本ずつ引く。A, Bが引いた当たりくじの本数をそれぞれX,YX, Yとするとき、X+YX+Yの期待値E[X+Y]E[X+Y]を求める。

2. 解き方の手順

XXはAが引いた当たりくじの本数、YYはBが引いた当たりくじの本数である。
XXYYはそれぞれ0か1の値をとる。
期待値の線形性より、E[X+Y]=E[X]+E[Y]E[X+Y] = E[X] + E[Y]が成り立つ。
まず、E[X]E[X]を求める。Aが当たりくじを引く確率は410=25\frac{4}{10} = \frac{2}{5}である。
したがって、E[X]=1410+0610=410=25E[X] = 1 \cdot \frac{4}{10} + 0 \cdot \frac{6}{10} = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
次に、E[Y]E[Y]を求める。Bが当たりくじを引く確率は、Aが当たりを引いた場合と、Aが外れを引いた場合で場合分けして考える。
Aが当たりを引いた場合、Bが当たりを引く確率は39=13\frac{3}{9} = \frac{1}{3}である。このときの確率は410×39=1290\frac{4}{10} \times \frac{3}{9} = \frac{12}{90}
Aが外れを引いた場合、Bが当たりを引く確率は49\frac{4}{9}である。このときの確率は610×49=2490\frac{6}{10} \times \frac{4}{9} = \frac{24}{90}
したがって、Bが当たりを引く確率は1290+2490=3690=410=25\frac{12}{90} + \frac{24}{90} = \frac{36}{90} = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
よって、E[Y]=125+035=25E[Y] = 1 \cdot \frac{2}{5} + 0 \cdot \frac{3}{5} = \frac{2}{5}
E[X+Y]=E[X]+E[Y]=25+25=45E[X+Y] = E[X] + E[Y] = \frac{2}{5} + \frac{2}{5} = \frac{4}{5}

3. 最終的な答え

45\frac{4}{5}

「確率論・統計学」の関連問題

12本のくじの中に3本の当たりくじがある。引いたくじは元に戻して1本ずつ3回引くとき、1回だけ当たる確率を求めよ。

確率反復試行くじ
2025/5/7

ある学年の生徒100人のうち、男子生徒が45人、女子生徒が55人である。運動部に所属している男子生徒は25人、女子生徒は30人である。この学年の生徒の中から1人を選ぶとき、以下の確率を求めよ。 (1)...

確率条件付き確率場合の数
2025/5/7

ある学年の生徒100人のうち、男子生徒が45人、女子生徒が55人いる。運動部に所属している男子生徒は25人、女子生徒は30人である。この学年の生徒から1人を選ぶとき、以下の確率を求めよ。 (1) 選ん...

確率条件付き確率確率の計算
2025/5/7

この問題は、順列組み合わせ、経路問題、確率の問題です。具体的には、7人の並び方、最短経路の数、カードを引く確率を求める問題です。

順列組み合わせ確率最短経路場合の数組合せ
2025/5/7

5つの店における商品Pと商品Qの1日の販売数が与えられている。商品Pの販売数を変量$x$、商品Qの販売数を変量$y$とする。以下の問いに答える。 (1) $x$の分散と標準偏差を求める。 (2) $x...

分散標準偏差共分散相関係数統計
2025/5/7

(1) 与えられた降水日数データの中央値、第1四分位数、第3四分位数を求める。 (2) 与えられた箱ひげ図を見て、降水日数が10日以上あった月が最も多いと考えられる年を選ぶ。

統計データ分析中央値四分位数箱ひげ図
2025/5/7

(1) すべて異なる目が出る。 (2) 目の積が奇数になる。 (3) 目の積が偶数になる。 (4) 目の積が20になる。

確率場合の数順列組み合わせサイコロ整数選ぶ部屋分け
2025/5/7

大小3個のサイコロを投げるとき、以下の各場合に何通りの出方があるか求めます。 (1) すべて異なる目が出る。 (2) 目の積が奇数になる。 (3) 目の積が偶数になる。 (4) 目の積が20になる。

場合の数確率サイコロ
2025/5/7

男子4人、女子3人の合計7人が1列に並ぶときの、以下の並び方の数を求める。 (1) 並び方の総数 (2) 男子が両端にくる並び方 (3) 女子が隣り合わない並び方 (4) 少なくとも一方の端に女子がく...

順列組合せ場合の数
2025/5/7

Aの袋には赤玉が4個、白玉が5個入っており、Bの袋には赤玉が5個、白玉が3個入っています。AとBの袋からそれぞれ1個ずつ玉を取り出すとき、以下の確率を求めます。 (1) 2個とも赤玉である確率 (2)...

確率事象確率の加法定理確率の乗法定理
2025/5/7