10本のくじの中に当たりくじが3本含まれている。AとBが順番に1本ずつくじを引き、引いたくじは元に戻さない。Aが引いた当たりくじの本数をX、Bが引いた当たりくじの本数をYとするとき、X+Yの分散を求めよ。
2025/5/6
1. 問題の内容
10本のくじの中に当たりくじが3本含まれている。AとBが順番に1本ずつくじを引き、引いたくじは元に戻さない。Aが引いた当たりくじの本数をX、Bが引いた当たりくじの本数をYとするとき、X+Yの分散を求めよ。
2. 解き方の手順
XとYはそれぞれベルヌーイ分布に従う確率変数であり、X+Yは超幾何分布に従う。
まず、XとYの期待値と分散を計算する。
次に、XとYの共分散を計算する。
最後に、X+Yの分散を計算する。
(1) Xの期待値と分散
Xはベルヌーイ分布に従い、当たりを引く確率は である。
したがって、Xの期待値 と分散 は次のようになる。
(2) Yの期待値と分散
Yもベルヌーイ分布に従い、Bが当たりを引く確率は、Aが当たりを引いたかどうかで変わるが、期待値としては同じ となる。
したがって、Yの期待値 は次のようになる。
Yの分散 を計算するには、条件付き確率を用いて考える。
(3) XとYの共分散
XとYの共分散 は次のように計算できる。
(4) X+Yの分散
X+Yの分散 は次のように計算できる。
3. 最終的な答え
X+Yの分散は である。