原点Oから出発して数直線上を動く点Pがあります。サイコロを投げて3の倍数が出たら+1移動し、それ以外の目が出たら-2移動します。サイコロを12回投げたとき、Pの座標Xの期待値と分散を求めます。

確率論・統計学期待値分散確率サイコロ確率分布
2025/5/6

1. 問題の内容

原点Oから出発して数直線上を動く点Pがあります。サイコロを投げて3の倍数が出たら+1移動し、それ以外の目が出たら-2移動します。サイコロを12回投げたとき、Pの座標Xの期待値と分散を求めます。

2. 解き方の手順

まず、サイコロを1回投げる時の、移動量の期待値を計算します。3の倍数が出る確率は 1/31/3 で、このとき+1移動します。3の倍数以外が出る確率は 2/32/3 で、このとき-2移動します。したがって、1回の移動量の期待値 EE は、
E=(1/3)×1+(2/3)×(2)=1/34/3=1E = (1/3) \times 1 + (2/3) \times (-2) = 1/3 - 4/3 = -1
次に、サイコロを12回投げた時の座標Xの期待値を計算します。1回の移動量の期待値が-1なので、12回投げた時の期待値 E[X]E[X] は、
E[X]=12×(1)=12E[X] = 12 \times (-1) = -12
次に、分散を求めます。まず、1回の移動量の分散 VV を計算します。
V=E[X2](E[X])2V = E[X^2] - (E[X])^2
E[X2]=(1/3)×(1)2+(2/3)×(2)2=1/3+8/3=3E[X^2] = (1/3) \times (1)^2 + (2/3) \times (-2)^2 = 1/3 + 8/3 = 3
V=3(1)2=31=2V = 3 - (-1)^2 = 3 - 1 = 2
サイコロを12回投げたときの座標Xの分散は、各試行が独立なので、それぞれの分散の和になります。
V[X]=12×2=24V[X] = 12 \times 2 = 24

3. 最終的な答え

期待値: -12
分散: 24

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