$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $4:3$ に内分する点を $C$、辺 $OB$ を $3:1$ に内分する点を $D$ とする。線分 $AD$ と線分 $BC$ の交点を $P$ とするとき、$\vec{OP}$ を $\vec{a}$、$\vec{b}$ を用いて表す。ここで、$\vec{OA}=\vec{a}$、$\vec{OB}=\vec{b}$ とする。

幾何学ベクトル内分線分の交点一次独立
2025/5/6

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA4:34:3 に内分する点を CC、辺 OBOB3:13:1 に内分する点を DD とする。線分 ADAD と線分 BCBC の交点を PP とするとき、OP\vec{OP}a\vec{a}b\vec{b} を用いて表す。ここで、OA=a\vec{OA}=\vec{a}OB=b\vec{OB}=\vec{b} とする。

2. 解き方の手順

AP:PD=s:(1s)AP:PD = s:(1-s) とすると、
OP=(1s)OA+sOD\vec{OP} = (1-s)\vec{OA} + s\vec{OD}
OD=34OB=34b\vec{OD} = \frac{3}{4}\vec{OB} = \frac{3}{4}\vec{b} より、
OP=(1s)a+34sb\vec{OP} = (1-s)\vec{a} + \frac{3}{4}s\vec{b} \quad \cdots ①
BP:PC=t:(1t)BP:PC = t:(1-t) とすると、
OP=(1t)OB+tOC\vec{OP} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OC}
OC=47OA=47a\vec{OC} = \frac{4}{7}\vec{OA} = \frac{4}{7}\vec{a} より、
OP=47ta+(1t)b\vec{OP} = \frac{4}{7}t\vec{a} + (1-t)\vec{b} \quad \cdots ②
a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、①と②の係数を比較して、
1s=47t1-s = \frac{4}{7}t
34s=1t\frac{3}{4}s = 1-t
これらを解く。2番目の式を tt について解くと、
t=134st = 1 - \frac{3}{4}s
これを1番目の式に代入して、
1s=47(134s)1-s = \frac{4}{7}(1 - \frac{3}{4}s)
1s=4737s1-s = \frac{4}{7} - \frac{3}{7}s
77s=43s7 - 7s = 4 - 3s
3=4s3 = 4s
s=34s = \frac{3}{4}
これを t=134st = 1 - \frac{3}{4}s に代入して、
t=13434=1916=716t = 1 - \frac{3}{4} \cdot \frac{3}{4} = 1 - \frac{9}{16} = \frac{7}{16}
したがって、①に s=34s = \frac{3}{4} を代入して、
OP=(134)a+3434b=14a+916b\vec{OP} = (1-\frac{3}{4})\vec{a} + \frac{3}{4} \cdot \frac{3}{4} \vec{b} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{9}{16}\vec{b}
②に t=716t = \frac{7}{16} を代入して、
OP=47716a+(1716)b=14a+916b\vec{OP} = \frac{4}{7} \cdot \frac{7}{16} \vec{a} + (1 - \frac{7}{16}) \vec{b} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{9}{16}\vec{b}

3. 最終的な答え

OP=14a+916b\vec{OP} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{9}{16}\vec{b}

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