与えられた不等式が表す領域を図示する問題です。 (1) 連立不等式 $\begin{cases} 2x - 3y > 6 \\ 4x + 3y < 12 \end{cases}$ (2) $1 < x^2 + y^2 \le 9$ (3) $(x+y)(x^2 + y^2 - 2x) > 0$

幾何学不等式領域図示連立不等式座標平面
2025/5/6

1. 問題の内容

与えられた不等式が表す領域を図示する問題です。
(1) 連立不等式 {2x3y>64x+3y<12\begin{cases} 2x - 3y > 6 \\ 4x + 3y < 12 \end{cases}
(2) 1<x2+y291 < x^2 + y^2 \le 9
(3) (x+y)(x2+y22x)>0(x+y)(x^2 + y^2 - 2x) > 0

2. 解き方の手順

(1) 連立不等式
それぞれの不等式を満たす領域を図示し、共通部分を求めます。
まず、2x3y>62x - 3y > 6 を変形すると y<23x2y < \frac{2}{3}x - 2 となります。直線 y=23x2y = \frac{2}{3}x - 2 の下側の領域を表します。
次に、4x+3y<124x + 3y < 12 を変形すると y<43x+4y < -\frac{4}{3}x + 4 となります。直線 y=43x+4y = -\frac{4}{3}x + 4 の下側の領域を表します。
これらの2つの領域の共通部分が求める領域です。境界線は含みません。
(2) 円の不等式
1<x2+y291 < x^2 + y^2 \le 9 は、中心が原点 (0,0)(0,0) で半径が1の円の外側、かつ中心が原点 (0,0)(0,0) で半径が3の円の内側の領域を表します。
x2+y2>1x^2 + y^2 > 1 より、半径1の円周は含みません。
x2+y29x^2 + y^2 \le 9 より、半径3の円周は含みます。
(3) 積の不等式
(x+y)(x2+y22x)>0(x+y)(x^2 + y^2 - 2x) > 0 を満たす領域を考えます。
これは、以下の2つの場合に分かれます。
(i) {x+y>0x2+y22x>0\begin{cases} x+y > 0 \\ x^2 + y^2 - 2x > 0 \end{cases} または (ii) {x+y<0x2+y22x<0\begin{cases} x+y < 0 \\ x^2 + y^2 - 2x < 0 \end{cases}
(i) の場合:
x+y>0x+y > 0y>xy > -x を意味し、直線 y=xy = -x の上側の領域を表します。
x2+y22x>0x^2 + y^2 - 2x > 0(x1)2+y2>1(x-1)^2 + y^2 > 1 を意味し、中心が (1,0)(1,0) で半径が1の円の外側の領域を表します。
(ii) の場合:
x+y<0x+y < 0y<xy < -x を意味し、直線 y=xy = -x の下側の領域を表します。
x2+y22x<0x^2 + y^2 - 2x < 0(x1)2+y2<1(x-1)^2 + y^2 < 1 を意味し、中心が (1,0)(1,0) で半径が1の円の内側の領域を表します。
(i) と (ii) の両方の領域を合わせたものが、求める領域です。境界線は含みません。

3. 最終的な答え

領域を図示する必要があるので、言葉での説明のみになります。
(1) y<23x2y < \frac{2}{3}x - 2 かつ y<43x+4y < -\frac{4}{3}x + 4 を満たす領域(境界線を含まない)
(2) 1<x2+y291 < x^2 + y^2 \le 9 を満たす領域(半径1の円周を含まず、半径3の円周を含む)
(3) (x+y>0(x+y > 0 かつ (x1)2+y2>1)(x-1)^2 + y^2 > 1) または (x+y<0(x+y < 0 かつ (x1)2+y2<1)(x-1)^2 + y^2 < 1) を満たす領域(境界線を含まない)

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