2次方程式 $x^2 - 2ax + a + 2 = 0$ の2つの解を $\alpha, \beta$ ($\alpha < \beta$) とする。 (1) $\alpha, \beta$ がともに1より大きくなるような $a$ の値の範囲を求めよ。 (2) $1 < \alpha < 2 < \beta < 3$ となるような $a$ の値の範囲を求めよ。

代数学二次方程式解の配置判別式不等式
2025/5/6

1. 問題の内容

2次方程式 x22ax+a+2=0x^2 - 2ax + a + 2 = 0 の2つの解を α,β\alpha, \beta (α<β\alpha < \beta) とする。
(1) α,β\alpha, \beta がともに1より大きくなるような aa の値の範囲を求めよ。
(2) 1<α<2<β<31 < \alpha < 2 < \beta < 3 となるような aa の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、2次方程式が実数解を持つ条件を確認する。判別式 D0D \ge 0 である必要がある。
D=(2a)24(a+2)=4a24a8=4(a2a2)=4(a2)(a+1)D = (-2a)^2 - 4(a+2) = 4a^2 - 4a - 8 = 4(a^2 - a - 2) = 4(a-2)(a+1)
D0D \ge 0 より、(a2)(a+1)0(a-2)(a+1) \ge 0 なので a1a \le -1 または a2a \ge 2
次に、2つの解がともに1より大きくなる条件を考える。
f(x)=x22ax+a+2f(x) = x^2 - 2ax + a + 2 とすると、以下の条件を満たす必要がある。
(i) D0D \ge 0
(ii) 軸 > 1
(iii) f(1)>0f(1) > 0
(i) はすでに確認済みで、a1a \le -1 または a2a \ge 2
(ii) 軸は x=ax = a なので、a>1a > 1
(iii) f(1)=12a+a+2=3a>0f(1) = 1 - 2a + a + 2 = 3 - a > 0 より、a<3a < 3
これらをすべて満たす aa の範囲は、2a<32 \le a < 3
(2)
1<α<2<β<31 < \alpha < 2 < \beta < 3 となる条件を考える。
f(x)=x22ax+a+2f(x) = x^2 - 2ax + a + 2 とすると、以下の条件を満たす必要がある。
(i) f(1)>0f(1) > 0
(ii) f(2)<0f(2) < 0
(iii) f(3)>0f(3) > 0
(i) f(1)=12a+a+2=3a>0f(1) = 1 - 2a + a + 2 = 3 - a > 0 より、a<3a < 3
(ii) f(2)=44a+a+2=63a<0f(2) = 4 - 4a + a + 2 = 6 - 3a < 0 より、3a>63a > 6 なので、a>2a > 2
(iii) f(3)=96a+a+2=115a>0f(3) = 9 - 6a + a + 2 = 11 - 5a > 0 より、5a<115a < 11 なので、a<115a < \frac{11}{5}
これらをすべて満たす aa の範囲は、2<a<1152 < a < \frac{11}{5}

3. 最終的な答え

(1) 2a<32 \le a < 3
(2) 2<a<1152 < a < \frac{11}{5}

「代数学」の関連問題

$z^2 = 16+16i$ という複素数の方程式の解を求め、その解が複素数平面上でどの象限に存在するかを調べる問題です。

複素数複素数平面極形式複素数の方程式解の配置
2025/5/7

数列 $\{a_n\}$ が初項 2、公比 $\frac{1}{3}$ の等比数列である。 (1) 数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める。 (2) 数列 $\{b_n\}$ の階差数列が数列 $...

数列等比数列階差数列一般項
2025/5/7

問題は、ある商品の費用関数 $f(x)$ を求める問題です。$f(x)$ は $x^3$ の係数が1の3次関数であり、$f(1) = -2$, $f(2) = -3$, $f(0) = 1$ を満たす...

三次関数方程式係数決定
2025/5/7

$t = 2^x$ とおいたとき、$h(x)$ を $t$ を用いて表し、$h(x)$ の最小値を求め、$h(x)$ が最小となる $x$ の値を求める問題です。ただし、$-1 \leq x \leq...

指数関数二次関数最大最小変数変換
2025/5/7

問題は、多項式の積 $(x+2y-z)(3x+4y+2z)(-x+y-3z)$ を展開することです。

多項式展開代数式
2025/5/7

ベクトル $\vec{a} = (2, 1)$、$\vec{b} = (-1, 1)$、$\vec{c} = (7, 8)$ が与えられています。$\vec{c} = k\vec{a} + l\vec...

ベクトル連立方程式線形代数
2025/5/7

2つのベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が等しくなるように、それぞれの場合について、$m$ と $n$ の値を求める問題です。

ベクトル連立方程式ベクトルの相等
2025/5/7

関数 $f(x) = x^2 - 2$ と $g(x) = \sqrt{x} + 1$ が与えられたとき、合成関数 $g(f(x))$ の定義域を求める問題です。

関数合成関数定義域平方根不等式
2025/5/7

## 5. 数列の一般項と階差数列

数列階差数列一般項漸化式
2025/5/7

与えられた数式を簡単にして、分数 $\frac{I}{JK}$ の形で表す。数式は次の通りです。 $(\sqrt[3]{3})^4 \times 3^{-2} \div (\frac{1}{3})^{...

指数計算分数平方根累乗根
2025/5/7