初項が正の数である等比数列$\{a_n\}$において、第2項と第4項の和が20、第4項と第6項の和が80であるとき、初項と公比を求め、さらに初項から第10項までの和を求める。

代数学等比数列数列和の公式
2025/5/7

1. 問題の内容

初項が正の数である等比数列{an}\{a_n\}において、第2項と第4項の和が20、第4項と第6項の和が80であるとき、初項と公比を求め、さらに初項から第10項までの和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 初項をaa、公比をrrとすると、数列の各項はan=arn1a_n = ar^{n-1}と表せる。
第2項と第4項の和が20であることから、
ar+ar3=20ar + ar^3 = 20
ar(1+r2)=20ar(1+r^2) = 20 ...(1)
第4項と第6項の和が80であることから、
ar3+ar5=80ar^3 + ar^5 = 80
ar3(1+r2)=80ar^3(1+r^2) = 80 ...(2)
(2)式を(1)式で割ると、
ar3(1+r2)ar(1+r2)=8020\frac{ar^3(1+r^2)}{ar(1+r^2)} = \frac{80}{20}
r2=4r^2 = 4
r=±2r = \pm 2
初項が正であることより、公比も正である必要があるわけではない。
r=2r=2のとき、(1)式より
2a(1+4)=202a(1+4) = 20
10a=2010a = 20
a=2a=2
r=2r=-2のとき、(1)式より
2a(1+4)=20-2a(1+4) = 20
10a=20-10a = 20
a=2a = -2
初項が正であるという条件に反するので、r=2r=-2は不適。
よって、a=2,r=2a=2, r=2
(2) 初項から第10項までの和 S10S_{10} は、等比数列の和の公式より
S10=a(r101)r1S_{10} = \frac{a(r^{10}-1)}{r-1}
S10=2(2101)21S_{10} = \frac{2(2^{10}-1)}{2-1}
S10=2(10241)S_{10} = 2(1024-1)
S10=2(1023)S_{10} = 2(1023)
S10=2046S_{10} = 2046

3. 最終的な答え

(1) 初項: 2, 公比: 2
(2) 初項から第10項までの和: 2046

「代数学」の関連問題

与えられた式 $x^3 + y^3 + z^3 - 3xyz$ を因数分解します。

因数分解多項式三次式
2025/5/8

問題は、$x^3 + z^3$ と $z^3 - 3xyz$ が与えられたときに何をするか、あるいはこれらが何かを表しているのかを問うているように見えます。ただし、問題文が不完全であるため、どのような...

因数分解多項式恒等式和の3乗代数式
2025/5/8

与えられた式 $(a-b)^3 + (b-c)^3 + (c-a)^3$ を計算する問題です。

式の展開因数分解恒等式
2025/5/8

問題は、$x^3 + 27$ を因数分解することです。

因数分解立方和多項式
2025/5/8

$(-2n^3)^5$ を計算して簡単にします。

指数法則式の計算べき乗
2025/5/7

aは正の定数とする。関数 $y = -x^2 + 2x + 1$ ($0 \le x \le a$)の最大値を求めよ。

二次関数最大値平方完成場合分け
2025/5/7

2次関数 $y = ax^2 + bx + c$ のグラフが与えられたとき、次の値の符号を判定する。 (1) $a$ (2) $b$ (3) $c$ (4) $a + b + c$ (5) $4a +...

二次関数グラフ符号判別式
2025/5/7

$x = -1 + \sqrt{2}i$ のとき、以下の2つの問題に答える。 (1) $x^2 + 2x + 3 = 0$ であることを示す。 (2) (1)の結果を用いて、$x^3 + 6x^2 +...

複素数二次方程式式の計算多項式の除法
2025/5/7

$x = -1 + \sqrt{2}i$ のとき、次の問いに答える。 (1) $x^2 + 2x + 3 = 0$ であることを示す。

複素数二次方程式式の計算
2025/5/7

2次方程式 $x^2 - 2(m-1)x + m + 5 = 0$ が異なる2つの解を持ち、その解がともに1より大きいとき、定数 $m$ の値の範囲を求めよ。

二次方程式解の範囲判別式二次関数
2025/5/7