放物線 $y = x^2 + 2ax + b$ が点 $(-2, 5)$ を通り、かつその頂点が直線 $y = -x + 3$ 上にあるとき、定数 $a, b$ の値をすべて求める。

代数学二次関数放物線頂点方程式連立方程式
2025/5/7

1. 問題の内容

放物線 y=x2+2ax+by = x^2 + 2ax + b が点 (2,5)(-2, 5) を通り、かつその頂点が直線 y=x+3y = -x + 3 上にあるとき、定数 a,ba, b の値をすべて求める。

2. 解き方の手順

まず、放物線が点 (2,5)(-2, 5) を通るという条件から、aabb の関係式を導きます。
次に、放物線の頂点の座標を aa を用いて表し、その頂点が直線 y=x+3y = -x + 3 上にあるという条件から、別の aabb の関係式を導きます。
最後に、これらの2つの関係式から aabb の値を求めます。
ステップ1: 点 (2,5)(-2, 5) を通る条件
放物線 y=x2+2ax+by = x^2 + 2ax + b が点 (2,5)(-2, 5) を通るので、x=2,y=5x = -2, y = 5 を代入すると、
5=(2)2+2a(2)+b5 = (-2)^2 + 2a(-2) + b
5=44a+b5 = 4 - 4a + b
b=4a+1b = 4a + 1 (1)
ステップ2: 頂点の座標を求める
放物線の式を平方完成すると、
y=x2+2ax+b=(x+a)2a2+by = x^2 + 2ax + b = (x + a)^2 - a^2 + b
したがって、頂点の座標は (a,a2+b)(-a, -a^2 + b) となります。
ステップ3: 頂点が直線 y=x+3y = -x + 3 上にある条件
頂点 (a,a2+b)(-a, -a^2 + b) が直線 y=x+3y = -x + 3 上にあるので、
a2+b=(a)+3-a^2 + b = -(-a) + 3
a2+b=a+3-a^2 + b = a + 3 (2)
ステップ4: aabb の値を求める
(1)式を(2)式に代入すると、
a2+(4a+1)=a+3-a^2 + (4a + 1) = a + 3
a2+4a+1=a+3-a^2 + 4a + 1 = a + 3
a23a+2=0a^2 - 3a + 2 = 0
(a1)(a2)=0(a - 1)(a - 2) = 0
a=1,2a = 1, 2
a=1a = 1 のとき、(1)式より b=4(1)+1=5b = 4(1) + 1 = 5
a=2a = 2 のとき、(1)式より b=4(2)+1=9b = 4(2) + 1 = 9

3. 最終的な答え

したがって、a,ba, b の値の組は
(a,b)=(1,5),(2,9)(a, b) = (1, 5), (2, 9)

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