不等式 $\frac{b}{2a} + \frac{2a}{b} \geq 2$ が成り立つ場合を調べる問題です。特に、等号が成り立つ場合を求めます。ここで、$a$ と $b$ は実数であると仮定します。

代数学不等式相加相乗平均実数等号成立条件
2025/5/7

1. 問題の内容

不等式 b2a+2ab2\frac{b}{2a} + \frac{2a}{b} \geq 2 が成り立つ場合を調べる問題です。特に、等号が成り立つ場合を求めます。ここで、aabb は実数であると仮定します。

2. 解き方の手順

この問題は相加相乗平均の関係を利用して解くことができます。
相加相乗平均の関係とは、x>0,y>0x > 0, y > 0 のとき、
x+y2xy\frac{x+y}{2} \geq \sqrt{xy}
が成り立つというものです。等号が成り立つのは x=yx = y のときです。
b2a\frac{b}{2a}2ab\frac{2a}{b} が正の数であるならば、相加相乗平均の関係を使うことができます。
つまり、a>0a > 0 かつ b>0b > 0 または a<0a < 0 かつ b<0b < 0 の場合を考えます。
x=b2ax = \frac{b}{2a}y=2aby = \frac{2a}{b} とおくと、
b2a+2ab2b2a2ab=1=1\frac{\frac{b}{2a} + \frac{2a}{b}}{2} \geq \sqrt{\frac{b}{2a} \cdot \frac{2a}{b}} = \sqrt{1} = 1
したがって、
b2a+2ab2\frac{b}{2a} + \frac{2a}{b} \geq 2
等号が成り立つのは、b2a=2ab\frac{b}{2a} = \frac{2a}{b} のときです。
b2a=2abb2=4a2b=±2a\frac{b}{2a} = \frac{2a}{b} \Leftrightarrow b^2 = 4a^2 \Leftrightarrow b = \pm 2a
ただし、a>0a > 0 かつ b>0b > 0 または a<0a < 0 かつ b<0b < 0 の条件より、b=2ab = 2a のみとなります。

3. 最終的な答え

不等式 b2a+2ab2\frac{b}{2a} + \frac{2a}{b} \geq 2 が成り立つのは、a>0a > 0 かつ b>0b > 0 または a<0a < 0 かつ b<0b < 0 のときです。等号が成り立つのは、b=2ab = 2a のときです。

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