整式 $P(x)$ が与えられており、以下の情報がわかっています。 * $P(x)$ を $(x+1)^2$ で割ると、余りは $-x+4$ * $P(x)$ を $(x-1)^2$ で割ると、余りは $2x+5$ (1) $P(x)$ を $(x+1)(x-1)$ で割ったときの余りを求めます。 (2) $P(x)$ を $(x+1)(x-1)^2$ で割ったときの余りを求めます。

代数学多項式の割り算剰余の定理因数定理連立方程式
2025/5/7

1. 問題の内容

整式 P(x)P(x) が与えられており、以下の情報がわかっています。
* P(x)P(x)(x+1)2(x+1)^2 で割ると、余りは x+4-x+4
* P(x)P(x)(x1)2(x-1)^2 で割ると、余りは 2x+52x+5
(1) P(x)P(x)(x+1)(x1)(x+1)(x-1) で割ったときの余りを求めます。
(2) P(x)P(x)(x+1)(x1)2(x+1)(x-1)^2 で割ったときの余りを求めます。

2. 解き方の手順

(1) P(x)P(x)(x+1)(x1)(x+1)(x-1) で割ったときの余りを ax+bax+b とおきます。
すると、P(x)P(x)
P(x)=(x+1)(x1)Q1(x)+ax+bP(x) = (x+1)(x-1)Q_1(x) + ax+b
と表せます。
P(1)=a+bP(-1) = -a+b であり、P(x)P(x)(x+1)2(x+1)^2 で割った余りが x+4-x+4 であることから、P(1)=(1)+4=5P(-1) = -(-1)+4 = 5
また、P(1)=a+bP(1) = a+b であり、P(x)P(x)(x1)2(x-1)^2 で割った余りが 2x+52x+5 であることから、P(1)=2(1)+5=7P(1) = 2(1)+5 = 7
したがって、
a+b=5-a+b = 5
a+b=7a+b = 7
この連立方程式を解くと、a=1a=1, b=6b=6 となります。
よって、P(x)P(x)(x+1)(x1)(x+1)(x-1) で割った余りは x+6x+6 です。
(2) P(x)P(x)(x+1)(x1)2(x+1)(x-1)^2 で割ったときの余りを R(x)=A(x1)2+2x+5R(x) = A(x-1)^2 + 2x+5 とおきます。
P(x)P(x)
P(x)=(x+1)(x1)2Q2(x)+A(x1)2+2x+5P(x) = (x+1)(x-1)^2Q_2(x) + A(x-1)^2 + 2x+5
と表せます。
P(x)P(x)(x+1)2(x+1)^2 で割った余りが x+4-x+4 であることから、P(1)=(1)+4=5P(-1)=-(-1)+4 = 5
P(x)=(x+1)(x1)2Q2(x)+A(x1)2+2x+5P(x) = (x+1)(x-1)^2Q_2(x) + A(x-1)^2 + 2x+5x=1x=-1 を代入すると、
P(1)=A(11)2+2(1)+5=4A+3P(-1) = A(-1-1)^2 + 2(-1)+5 = 4A+3
したがって、4A+3=54A+3=5 より 4A=24A = 2 なので、A=12A = \frac{1}{2}
求める余りは R(x)=12(x1)2+2x+5=12(x22x+1)+2x+5=12x2x+12+2x+5=12x2+x+112R(x) = \frac{1}{2}(x-1)^2 + 2x+5 = \frac{1}{2}(x^2-2x+1) + 2x+5 = \frac{1}{2}x^2 -x + \frac{1}{2} + 2x + 5 = \frac{1}{2}x^2 + x + \frac{11}{2}

3. 最終的な答え

(1) x+6x+6
(2) 12x2+x+112\frac{1}{2}x^2 + x + \frac{11}{2}

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