平面上に三角形OABがあり、点Pが$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$, $\vec{OP} = \vec{p}$, $|\vec{a}| = 3$, $|\vec{b}| = 2$, $\vec{a} \cdot \vec{b} = -2$ を満たしながら動くとき、$(\vec{p} - \vec{a}) \cdot (\vec{p} - \vec{b}) = \vec{a} \cdot \vec{b}$を満たす点Pが描く図形が円であることを示し、その半径を求める。

幾何学ベクトル内積図形
2025/5/7

1. 問題の内容

平面上に三角形OABがあり、点PがOA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OP=p\vec{OP} = \vec{p}, a=3|\vec{a}| = 3, b=2|\vec{b}| = 2, ab=2\vec{a} \cdot \vec{b} = -2 を満たしながら動くとき、(pa)(pb)=ab(\vec{p} - \vec{a}) \cdot (\vec{p} - \vec{b}) = \vec{a} \cdot \vec{b}を満たす点Pが描く図形が円であることを示し、その半径を求める。

2. 解き方の手順

与えられた条件(pa)(pb)=ab(\vec{p} - \vec{a}) \cdot (\vec{p} - \vec{b}) = \vec{a} \cdot \vec{b}を展開する。
pppbpa+ab=ab\vec{p} \cdot \vec{p} - \vec{p} \cdot \vec{b} - \vec{p} \cdot \vec{a} + \vec{a} \cdot \vec{b} = \vec{a} \cdot \vec{b}
pppbpa=0\vec{p} \cdot \vec{p} - \vec{p} \cdot \vec{b} - \vec{p} \cdot \vec{a} = 0
p2p(a+b)=0|\vec{p}|^2 - \vec{p} \cdot (\vec{a} + \vec{b}) = 0
次に、p(a+b)\vec{p} \cdot (\vec{a} + \vec{b}) の部分を平方完成させることを考える。
p(a+b)=p(a+b)14a+b2+14a+b2\vec{p} \cdot (\vec{a} + \vec{b}) = \vec{p} \cdot (\vec{a} + \vec{b}) - \frac{1}{4}|\vec{a} + \vec{b}|^2 + \frac{1}{4}|\vec{a} + \vec{b}|^2
p2p(a+b)+14a+b2=14a+b2|\vec{p}|^2 - \vec{p} \cdot (\vec{a} + \vec{b}) + \frac{1}{4}|\vec{a} + \vec{b}|^2 = \frac{1}{4}|\vec{a} + \vec{b}|^2
pa+b22=14a+b2|\vec{p} - \frac{\vec{a} + \vec{b}}{2}|^2 = \frac{1}{4}|\vec{a} + \vec{b}|^2
これは、点 a+b2\frac{\vec{a} + \vec{b}}{2} を中心とする円を表す。
円の半径 rr は、 r2=14a+b2r^2 = \frac{1}{4}|\vec{a} + \vec{b}|^2 であるから r=12a+br = \frac{1}{2}|\vec{a} + \vec{b}| である。
ここで、a+b2=(a+b)(a+b)=a2+2ab+b2|\vec{a} + \vec{b}|^2 = (\vec{a} + \vec{b}) \cdot (\vec{a} + \vec{b}) = |\vec{a}|^2 + 2\vec{a} \cdot \vec{b} + |\vec{b}|^2
=32+2(2)+22=94+4=9= 3^2 + 2(-2) + 2^2 = 9 - 4 + 4 = 9
したがって、a+b=3|\vec{a} + \vec{b}| = 3
r=12a+b=32r = \frac{1}{2}|\vec{a} + \vec{b}| = \frac{3}{2}

3. 最終的な答え

点Pが描く図形は円であり、その半径は 32\frac{3}{2} である。

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