三角形OABにおいて、辺OA, OB上に点P, Qがあり、OP:PA = 3:2, OQ:QB = 5:1である。線分AQとBPの交点をRとし、直線ORと辺ABとの交点をSとする。$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$とするとき、以下の問いに答える。 (1) $\vec{OR}$を$\vec{a}$, $\vec{b}$を用いて表せ。 (2) $\vec{OS}$を$\vec{a}$, $\vec{b}$を用いて表せ。また、OR:RSを最も簡単な整数比で表せ。

幾何学ベクトル空間ベクトル内分点線分の交点
2025/3/20

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、辺OA, OB上に点P, Qがあり、OP:PA = 3:2, OQ:QB = 5:1である。線分AQとBPの交点をRとし、直線ORと辺ABとの交点をSとする。OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}とするとき、以下の問いに答える。
(1) OR\vec{OR}a\vec{a}, b\vec{b}を用いて表せ。
(2) OS\vec{OS}a\vec{a}, b\vec{b}を用いて表せ。また、OR:RSを最も簡単な整数比で表せ。

2. 解き方の手順

(1) OR\vec{OR}a\vec{a}b\vec{b} で表す。
Rは線分AQ上にあるので、実数ssを用いて
OR=(1s)OA+sOQ=(1s)a+s56b\vec{OR} = (1-s)\vec{OA} + s\vec{OQ} = (1-s)\vec{a} + s\frac{5}{6}\vec{b}
Rは線分BP上にあるので、実数ttを用いて
OR=tOP+(1t)OB=t35a+(1t)b\vec{OR} = t\vec{OP} + (1-t)\vec{OB} = t\frac{3}{5}\vec{a} + (1-t)\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b}は一次独立なので、係数を比較して
1s=35t1-s = \frac{3}{5}t
56s=1t\frac{5}{6}s = 1-t
この連立方程式を解く。
s=1t+16ss = 1 - t + \frac{1}{6}s
56s=1t\frac{5}{6}s=1-t, t=156st=1-\frac{5}{6}s
1s=35(156s)1-s = \frac{3}{5}(1-\frac{5}{6}s)
1s=3512s1-s = \frac{3}{5} - \frac{1}{2}s
12ss=351\frac{1}{2}s - s = \frac{3}{5} - 1
12s=25-\frac{1}{2}s = -\frac{2}{5}
s=45s = \frac{4}{5}
t=156×45=123=13t = 1 - \frac{5}{6}\times \frac{4}{5} = 1 - \frac{2}{3} = \frac{1}{3}
OR=(145)a+45×56b=15a+23b\vec{OR} = (1-\frac{4}{5})\vec{a} + \frac{4}{5}\times \frac{5}{6}\vec{b} = \frac{1}{5}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}
OR=13×35a+(113)b=15a+23b\vec{OR} = \frac{1}{3}\times\frac{3}{5}\vec{a} + (1-\frac{1}{3})\vec{b} = \frac{1}{5}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}
(2) OS\vec{OS}a\vec{a}, b\vec{b}を用いて表す。また、OR:RSを最も簡単な整数比で表す。
Sは直線OR上にあるので、実数kkを用いて
OS=kOR=k(15a+23b)\vec{OS} = k\vec{OR} = k(\frac{1}{5}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b})
Sは辺AB上にあるので、実数llを用いて
OS=(1l)OA+lOB=(1l)a+lb\vec{OS} = (1-l)\vec{OA} + l\vec{OB} = (1-l)\vec{a} + l\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b}は一次独立なので、係数を比較して
15k=1l\frac{1}{5}k = 1-l
23k=l\frac{2}{3}k = l
15k=123k\frac{1}{5}k = 1 - \frac{2}{3}k
15k+23k=1\frac{1}{5}k + \frac{2}{3}k = 1
3+1015k=1\frac{3+10}{15}k = 1
1315k=1\frac{13}{15}k = 1
k=1513k = \frac{15}{13}
OS=1513(15a+23b)=313a+1013b\vec{OS} = \frac{15}{13}(\frac{1}{5}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}) = \frac{3}{13}\vec{a} + \frac{10}{13}\vec{b}
OR=1315OS\vec{OR} = \frac{13}{15}\vec{OS}
OS=1513OR\vec{OS} = \frac{15}{13}\vec{OR}
RS=OSOR=1513OROR=213OR\vec{RS} = \vec{OS} - \vec{OR} = \frac{15}{13}\vec{OR} - \vec{OR} = \frac{2}{13}\vec{OR}
OR:RS=OR:213OR=1:213=13:2\vec{OR} : \vec{RS} = \vec{OR} : \frac{2}{13}\vec{OR} = 1 : \frac{2}{13} = 13:2
OR:RS = 13:2

3. 最終的な答え

(1) OR=15a+23b\vec{OR} = \frac{1}{5}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}
(2) OS=313a+1013b\vec{OS} = \frac{3}{13}\vec{a} + \frac{10}{13}\vec{b}, OR:RS = 13:2

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