3次関数 $f(x) = \frac{2}{3}x^3 - \frac{3}{2}x^2 + 2$ について、以下の問いに答える。 (1) 関数 $y=f(x)$ の極値を求め、そのグラフを描く。 (2) $a$ は正の実数とする。区間 $a \le x \le a+3$ における関数 $y=f(x)$ の最小値を $a$ を用いて表す。
2025/5/7
1. 問題の内容
3次関数 について、以下の問いに答える。
(1) 関数 の極値を求め、そのグラフを描く。
(2) は正の実数とする。区間 における関数 の最小値を を用いて表す。
2. 解き方の手順
(1) 関数 の極値を求める。
まず、 を微分する。
となる を求める。
増減表を作成する。
| x | ... | 0 | ... | 3/2 | ... |
| :--- | :--- | :-- | :--- | :-- | :--- |
| f'(x) | + | 0 | - | 0 | + |
| f(x) | 増加 | 極大 | 減少 | 極小 | 増加 |
のとき、
のとき、
したがって、 は で極大値 をとり、 で極小値 をとる。
グラフは、極大値、極小値 を持つ3次関数となる。
(2) 区間 における関数 の最小値を求める。
より区間は常に正の領域にある。極小値を与える が区間に含まれるかどうかで場合分けをする。
(i) のとき、つまり のとき。
これは に反するので起こりえない。
(ii) のとき。このとき区間 で は増加関数なので、 で最小となる。
最小値は
(iii) のとき。つまり のとき。
であるので である。
このとき、区間内に極小値 が含まれるので、 で最小値 をとる。
3. 最終的な答え
(1) で極大値 、 で極小値
(2)
のとき、最小値は
のとき、最小値は