複素数 $z$ に対して、$\frac{z-1}{z}$ の絶対値が2で偏角が $\frac{\pi}{3}$ であるとき、複素数 $z$ の値を求める問題です。

代数学複素数複素数の絶対値複素数の偏角複素数の計算
2025/5/7

1. 問題の内容

複素数 zz に対して、z1z\frac{z-1}{z} の絶対値が2で偏角が π3\frac{\pi}{3} であるとき、複素数 zz の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、z1z\frac{z-1}{z} を極形式で表します。問題文より、
z1z=2(cosπ3+isinπ3)=2(12+i32)=1+i3 \frac{z-1}{z} = 2 \left( \cos \frac{\pi}{3} + i \sin \frac{\pi}{3} \right) = 2 \left( \frac{1}{2} + i \frac{\sqrt{3}}{2} \right) = 1 + i\sqrt{3}
したがって、
z1=z(1+i3) z-1 = z(1+i\sqrt{3})
z1=z+iz3 z-1 = z + iz\sqrt{3}
1=iz3 -1 = iz\sqrt{3}
z=1i3 z = \frac{-1}{i\sqrt{3}}
ここで、分母に ii があるので、分母と分子に i-i をかけます。
z=1i3ii=ii23=i3=3i3 z = \frac{-1}{i\sqrt{3}} \cdot \frac{-i}{-i} = \frac{i}{-i^2\sqrt{3}} = \frac{i}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}i}{3}
したがって、z=33iz = \frac{\sqrt{3}}{3} iとなります。

3. 最終的な答え

z=33iz = \frac{\sqrt{3}}{3}i

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