関数 $f(x, y) = 4xy - x^4 - y^4$ の停留点、極大点、極小点、鞍点の数に関する記述のうち、正しいものを選択する問題です。選択肢は、停留点の数、鞍点の有無、極大点・極小点の数に関するもので、正しいものがなければ「正解はない」を選択します。

解析学多変数関数停留点極大点極小点鞍点偏微分ヘッセ行列
2025/5/8

1. 問題の内容

関数 f(x,y)=4xyx4y4f(x, y) = 4xy - x^4 - y^4 の停留点、極大点、極小点、鞍点の数に関する記述のうち、正しいものを選択する問題です。選択肢は、停留点の数、鞍点の有無、極大点・極小点の数に関するもので、正しいものがなければ「正解はない」を選択します。

2. 解き方の手順

まず、偏微分を計算します。
fx=fx=4y4x3f_x = \frac{\partial f}{\partial x} = 4y - 4x^3
fy=fy=4x4y3f_y = \frac{\partial f}{\partial y} = 4x - 4y^3
停留点を求めるには、fx=0f_x = 0 かつ fy=0f_y = 0 となる (x,y)(x, y) を求める必要があります。つまり、以下の連立方程式を解きます。
4y4x3=04y - 4x^3 = 0     \implies y=x3y = x^3
4x4y3=04x - 4y^3 = 0     \implies x=y3x = y^3
y=x3y = x^3x=y3x = y^3 に代入すると、
x=(x3)3=x9x = (x^3)^3 = x^9
xx9=0x - x^9 = 0
x(1x8)=0x(1 - x^8) = 0
したがって、x=0x = 0 または x8=1x^8 = 1
x=0x = 0 のとき、y=03=0y = 0^3 = 0。よって、(0, 0) が停留点。
x8=1x^8 = 1 のとき、x=±1x = \pm 1
x=1x = 1 のとき、y=13=1y = 1^3 = 1。よって、(1, 1) が停留点。
x=1x = -1 のとき、y=(1)3=1y = (-1)^3 = -1。よって、(-1, -1) が停留点。
したがって、停留点は (0, 0), (1, 1), (-1, -1) の3つです。
次に、ヘッセ行列を計算します。
fxx=2fx2=12x2f_{xx} = \frac{\partial^2 f}{\partial x^2} = -12x^2
fyy=2fy2=12y2f_{yy} = \frac{\partial^2 f}{\partial y^2} = -12y^2
fxy=2fxy=4f_{xy} = \frac{\partial^2 f}{\partial x \partial y} = 4
fyx=2fyx=4f_{yx} = \frac{\partial^2 f}{\partial y \partial x} = 4
ヘッセ行列式は、
D(x,y)=fxxfyy(fxy)2=(12x2)(12y2)42=144x2y216D(x, y) = f_{xx} f_{yy} - (f_{xy})^2 = (-12x^2)(-12y^2) - 4^2 = 144x^2y^2 - 16
(0, 0) において、D(0,0)=16<0D(0, 0) = -16 < 0 なので、(0, 0) は鞍点です。
(1, 1) において、D(1,1)=14416=128>0D(1, 1) = 144 - 16 = 128 > 0 であり、fxx(1,1)=12<0f_{xx}(1, 1) = -12 < 0 なので、(1, 1) は極大点です。
(-1, -1) において、D(1,1)=14416=128>0D(-1, -1) = 144 - 16 = 128 > 0 であり、fxx(1,1)=12<0f_{xx}(-1, -1) = -12 < 0 なので、(-1, -1) は極大点です。
したがって、鞍点が1つ、極大点が2つあります。

3. 最終的な答え

選択肢の中で正しいのは④ 極大点は2つある。

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