与えられた式が0になるためには、分子が0になる必要があります。なぜなら、分母が0になると式が定義されないか、無限大になってしまうからです。したがって、次の式を解けばよいことになります。
−x3−2x2+1=0 両辺に -1 を掛けて、
x3+2x2−1=0 ここで、この3次方程式を解く必要があります。解を求めるのが難しいので、条件 0<x<1 を利用して、この範囲に解があるかどうかを調べます。 f(x)=x3+2x2−1 とおくと、 f(0)=03+2(0)2−1=−1 f(1)=13+2(1)2−1=1+2−1=2 f(0) は負の値で、f(1) は正の値であることから、0<x<1 の範囲に少なくとも1つの実数解が存在することがわかります。(中間値の定理) 解を求めるために、いくつかの値を試してみます。
x=0.5 のとき、f(0.5)=(0.5)3+2(0.5)2−1=0.125+0.5−1=−0.375 x=0.6 のとき、f(0.6)=(0.6)3+2(0.6)2−1=0.216+0.72−1=−0.064 x=0.7 のとき、f(0.7)=(0.7)3+2(0.7)2−1=0.343+0.98−1=0.323 x=0.6のとき負の値、x=0.7のとき正の値をとることから、0.6と0.7の間に解が存在することがわかります。 正確な値を求めるのは困難なので、数値計算ツールなどを用いて近似値を求めると、x≈0.618034となります。 分母についてですが、0<x<1のとき、 1−x2>0 かつ (x+1)2>0 なので、分母が0になることはありません。