7人を部屋に分ける問題、4人を部屋に分ける問題、大人4人と子供3人の計7人を部屋に分ける問題について、指定された条件を満たす分け方の総数を求める。 (1) 7人を2つの部屋A, Bに分ける。 (i) 部屋Aに3人、部屋Bに4人となる分け方の総数を求める。 (ii) どの部屋も1人以上になる分け方の総数を求める。また、そのうち部屋Aの人数が奇数である分け方の総数を求める。 (2) 4人を3つの部屋A, B, Cに分ける。どの部屋も1人以上になる分け方の総数を求める。 (3) 大人4人、子供3人の計7人を3つの部屋A, B, Cに分ける。 (i) どの部屋も大人が1人以上になる分け方の総数を求める。また、そのうち3つの部屋に子供3人が1人ずつ入る分け方の総数を求める。 (ii) どの部屋も大人が1人以上で、かつ各部屋とも2人以上になる分け方の総数を求める。

確率論・統計学組み合わせ場合の数分割
2025/5/8

1. 問題の内容

7人を部屋に分ける問題、4人を部屋に分ける問題、大人4人と子供3人の計7人を部屋に分ける問題について、指定された条件を満たす分け方の総数を求める。
(1) 7人を2つの部屋A, Bに分ける。
(i) 部屋Aに3人、部屋Bに4人となる分け方の総数を求める。
(ii) どの部屋も1人以上になる分け方の総数を求める。また、そのうち部屋Aの人数が奇数である分け方の総数を求める。
(2) 4人を3つの部屋A, B, Cに分ける。どの部屋も1人以上になる分け方の総数を求める。
(3) 大人4人、子供3人の計7人を3つの部屋A, B, Cに分ける。
(i) どの部屋も大人が1人以上になる分け方の総数を求める。また、そのうち3つの部屋に子供3人が1人ずつ入る分け方の総数を求める。
(ii) どの部屋も大人が1人以上で、かつ各部屋とも2人以上になる分け方の総数を求める。

2. 解き方の手順

(1)
(i) 7人から3人を選んで部屋Aに入れる方法は 7C3{}_7C_3通りである。残りの4人は自動的に部屋Bに入る。
7C3=7!3!4!=7×6×53×2×1=35{}_7C_3 = \frac{7!}{3!4!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
(ii) 7人を2つの部屋に分ける方法は、各人がA, Bどちらの部屋に入るかを選ぶので、27=1282^7 = 128通りある。しかし、すべての人がAに入る場合とすべての人がBに入る場合は、どの部屋も1人以上という条件に反するので、これら2つの場合を除く。したがって、1282=126128 - 2 = 126通り。
部屋Aの人数が奇数である条件を満たすには、部屋Aに1人、3人、5人、7人が入る場合を考えればよい。
部屋Aに1人入る場合:7C1=7{}_7C_1 = 7通り
部屋Aに3人入る場合:7C3=35{}_7C_3 = 35通り
部屋Aに5人入る場合:7C5=7!5!2!=7×62×1=21{}_7C_5 = \frac{7!}{5!2!} = \frac{7 \times 6}{2 \times 1} = 21通り
部屋Aに7人入る場合:7C7=1{}_7C_7 = 1通り
合計:7+35+21+1=647 + 35 + 21 + 1 = 64通り
(2)
4人を3つの部屋に入れる。どの部屋も1人以上という条件を満たす必要がある。
分け方としては (2, 1, 1) しかない。
4人から2人を選び、残り2人から1人を選び、最後に残りの1人を選ぶ。
4C2×2C1×1C1=6×2×1=12{}_4C_2 \times {}_2C_1 \times {}_1C_1 = 6 \times 2 \times 1 = 12
しかし、(1, 1) の組み合わせについては部屋の区別はないので 2! で割る必要がある。
さらに、部屋A, B, Cへの割り当てを考慮して3!通りを掛ける。
4C2×2C1×1C1÷2!×3=6×2=12{}_4C_2 \times {}_2C_1 \times {}_1C_1 \div 2! \times 3 = 6 \times 2 = 12
(4!/(2!1!1!))/2×3=12×3=36(4! / (2!1!1!)) / 2 \times 3 = 12 \times 3 = 36
割り振り方は (2,1,1) なので、4C2×2C1×1C1=6×2×1=12{}_4C_2 \times {}_2C_1 \times {}_1C_1 = 6 \times 2 \times 1 = 12通り。
部屋の区別をなくすためには、1,1,2を並べ替える3通りがあるので、重複を考慮して12通り。
部屋A, B, Cへの割り当ても考慮すると、12×3=3612 \times 3 = 36
最後に、部屋が区別できるので、(2,1,1)の並べ方が3通りあるから、6×3=12/2!×3!=366 \times 3 = 12 / 2! \times 3! = 36
4C2×2C1×1C1=6×2×1=12{}_4C_2 \times {}_2C_1 \times {}_1C_1 = 6 \times 2 \times 1 = 12通り。部屋の並び順を考慮すると、12通り。
(3)
(i) 大人が各部屋に1人以上入る必要がある。大人の分け方は (2,1,1)または(1,1,2)または(1,2,1)。
大人を部屋に割り振る方法を考える。
(2,1,1) の場合、4C2×2C1×1C1=6×2×1=12{}_4C_2 \times {}_2C_1 \times {}_1C_1 = 6 \times 2 \times 1 = 12通り。
並び替えを考えると、12×3=3612 \times 3 = 36通り。
残りの子供3人は自由に割り振ることができるので、33=273^3 = 27通り。
したがって、36×27=97236 \times 27 = 972通り。
しかし、子供がいない部屋ができる可能性もある。
各部屋に大人が1人以上いる分け方は
(2,1,1): 6 * 2 * 1 / 2 = 6通り
3つの並び方は3通り
大人の分け方 18通り
子供の分け方は3^3 = 27通り
18*27 = 54 + 360 = 486
大人の分け方: {2,1,1} => 4C2 * 2C1 * 1C1 * 3 = 6 * 2 * 1 * 3 = 36通り
子供の分け方
3人が3部屋にそれぞれ1人づつ入る => 3! = 6通り
すべての部屋に子供が入っているわけではない.
大人を割り振った後に子供を割り振る.
どの部屋にも大人が1人以上いる場合
部屋の構成人数は (5,1,1) (4,2,1) (3,2,2)
大人4人を3部屋に分ける。少なくとも大人が1人ずつ部屋にいる。
大人の分け方 = 4C2 * 2C1 * 1C1 / 2! * 3 = 6 * 2 * 1 * 3 = 36通り
子供を分ける場合
3C1 * 2C1 * 1C1 = 3! = 6通り
大人と子供の区別がなくなるから、子供を入れることができる部屋は2つ => 36 * 6 = コサシ 通り
(ii) どの部屋も大人が1人以上で、かつ各部屋とも2人以上になる分け方は、(2,2,3)のパターンのみ。大人の分け方は 4C2=6{}_4C_2 = 6通り。2人を部屋A、2人を部屋Bに入れると残りの部屋Cには子供3人が入る。大人2人を割り当てた部屋に子供を割り当てる。6×1×1=66 \times 1 \times 1= 6通り。

3. 最終的な答え

(1)
(i) アイ: 35
(ii) ウエオ: 126, カキ: 64
(2)
クケ: 6
(3)
(i) コサシ: 36, スセソ: 6
(ii) タチツ: 0

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