$\frac{22}{5+\sqrt{3}}$ の小数部分を $a$ とするとき、$a$ の値を求め、さらに、$a^2 + \frac{1}{a^2}$ の値、$a^2 - \frac{1}{a^2}$ の値を求め、$an > 5$ を満たす整数 $n$ のうち最小のものを求める。

代数学式の計算無理数有理化不等式平方根
2025/5/9

1. 問題の内容

225+3\frac{22}{5+\sqrt{3}} の小数部分を aa とするとき、aa の値を求め、さらに、a2+1a2a^2 + \frac{1}{a^2} の値、a21a2a^2 - \frac{1}{a^2} の値を求め、an>5an > 5 を満たす整数 nn のうち最小のものを求める。

2. 解き方の手順

まず、225+3\frac{22}{5+\sqrt{3}} を有理化する。
225+3=22(53)(5+3)(53)=22(53)253=22(53)22=53\frac{22}{5+\sqrt{3}} = \frac{22(5-\sqrt{3})}{(5+\sqrt{3})(5-\sqrt{3})} = \frac{22(5-\sqrt{3})}{25-3} = \frac{22(5-\sqrt{3})}{22} = 5-\sqrt{3}
ここで、3\sqrt{3} のおよその値を考える。1<3<21 < \sqrt{3} < 2 であるから、52<53<515-2 < 5-\sqrt{3} < 5-1 より、3<53<43 < 5-\sqrt{3} < 4 となる。
したがって、535-\sqrt{3} の整数部分は3であるから、小数部分 aa は、a=(53)3=23a = (5-\sqrt{3}) - 3 = 2-\sqrt{3} となる。
(1) a2+1a2a^2 + \frac{1}{a^2} を求める。
まず、1a=123=2+3(23)(2+3)=2+343=2+3\frac{1}{a} = \frac{1}{2-\sqrt{3}} = \frac{2+\sqrt{3}}{(2-\sqrt{3})(2+\sqrt{3})} = \frac{2+\sqrt{3}}{4-3} = 2+\sqrt{3}
よって、a+1a=(23)+(2+3)=4a+\frac{1}{a} = (2-\sqrt{3}) + (2+\sqrt{3}) = 4
(a+1a)2=a2+2+1a2=42=16(a+\frac{1}{a})^2 = a^2 + 2 + \frac{1}{a^2} = 4^2 = 16
a2+1a2=162=14a^2 + \frac{1}{a^2} = 16 - 2 = 14
次に、a21a2a^2 - \frac{1}{a^2} を求める。
a1a=(23)(2+3)=23a - \frac{1}{a} = (2-\sqrt{3}) - (2+\sqrt{3}) = -2\sqrt{3}
(a+1a)(a1a)=a21a2(a+\frac{1}{a})(a-\frac{1}{a}) = a^2 - \frac{1}{a^2} より、a21a2=4×(23)=83a^2 - \frac{1}{a^2} = 4 \times (-2\sqrt{3}) = -8\sqrt{3}
(2) an>5an > 5 を満たす最小の整数 nn を求める。
a=23a = 2-\sqrt{3} なので、(23)n>5(2-\sqrt{3})n > 5
n>523=5(2+3)(23)(2+3)=5(2+3)43=5(2+3)=10+53n > \frac{5}{2-\sqrt{3}} = \frac{5(2+\sqrt{3})}{(2-\sqrt{3})(2+\sqrt{3})} = \frac{5(2+\sqrt{3})}{4-3} = 5(2+\sqrt{3}) = 10+5\sqrt{3}
31.732\sqrt{3} \approx 1.732 なので、535×1.732=8.665\sqrt{3} \approx 5 \times 1.732 = 8.66
10+5310+8.66=18.6610+5\sqrt{3} \approx 10+8.66 = 18.66
したがって、n>18.66n > 18.66 を満たす最小の整数 nnn=19n = 19

3. 最終的な答え

a=23a = 2 - \sqrt{3}
(1) a2+1a2=14a^2 + \frac{1}{a^2} = 14, a21a2=83a^2 - \frac{1}{a^2} = -8\sqrt{3}
(2) n=19n = 19

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