球と立方体があり、それらの表面積の和が一定の値 $k > 0$ に保たれている。球の半径を $r$ とし、球と立方体の体積の和を $V$ とする。 (1) $V$ を $r$ を用いて表す。 (2) $V$ の増減を調べ、$V$ の最小値を求め、そのときの球の半径と立方体の1辺の長さの比を求める。
2025/3/20
1. 問題の内容
球と立方体があり、それらの表面積の和が一定の値 に保たれている。球の半径を とし、球と立方体の体積の和を とする。
(1) を を用いて表す。
(2) の増減を調べ、 の最小値を求め、そのときの球の半径と立方体の1辺の長さの比を求める。
2. 解き方の手順
(1) まず、球の表面積 と立方体の表面積 を考える。
球の表面積は 。
立方体の1辺の長さを とすると、立方体の表面積は 。
表面積の和が なので、
これから について解くと、
ただし、 より、。
次に、体積の和 を考える。
球の体積は 。
立方体の体積は 。
よって、 であるから、
(2) の増減を調べるために、 を で微分する。
となるのは、 または のとき。
より、 のときを考える。
このとき、
したがって、
このとき、 の前後で の符号が変わることを確認する。 のとき、, のとき、 となるため、 のとき、 は最小値をとる。
3. 最終的な答え
(1)
(2) の最小値は であり、そのときの球の半径と立方体の1辺の長さの比は 。