この数列の一般項を求めて、部分分数分解を利用して和を計算します。
数列の各項の分母は、3⋅7,7⋅11,11⋅15,15⋅19,… となっているので、第 k 項の分母は (4k−1)(4k+3) と表せます。 したがって、一般項 ak は ak=(4k−1)(4k+3)1 となります。 部分分数分解を行うと、
ak=(4k−1)(4k+3)1=4k−1A+4k+3B ここで、
1=A(4k+3)+B(4k−1) k=41 を代入すると 1=A(1+3)+B(1−1) より 4A=1 なので A=41。 k=−43 を代入すると 1=A(−3+3)+B(−3−1) より −4B=1 なので B=−41。 したがって、
ak=41(4k−11−4k+31) となります。
初項から第 n 項までの和 Sn は、 Sn=k=1∑nak=k=1∑n41(4k−11−4k+31) Sn=41k=1∑n(4k−11−4k+31) この和は、
Sn=41[(31−71)+(71−111)+(111−151)+⋯+(4n−11−4n+31)] となり、隣り合う項が打ち消しあう(telescoping sum)ので、
Sn=41(31−4n+31) Sn=41(3(4n+3)4n+3−3)=41(3(4n+3)4n) Sn=3(4n+3)n