ある工場の製品の不良品率は1割である。この製品を1600個購入したとき、不良品が140個以下になる確率を求める。

確率論・統計学二項分布正規分布確率統計
2025/5/10

1. 問題の内容

ある工場の製品の不良品率は1割である。この製品を1600個購入したとき、不良品が140個以下になる確率を求める。

2. 解き方の手順

この問題は二項分布の問題として扱うことができる。
不良品である確率を p=0.1p=0.1、購入した製品の個数を n=1600n=1600 とすると、不良品の個数 XX は二項分布 B(n,p)=B(1600,0.1)B(n, p) = B(1600, 0.1) に従う。
平均 μ=np=1600×0.1=160\mu = np = 1600 \times 0.1 = 160
分散 σ2=np(1p)=1600×0.1×0.9=144\sigma^2 = np(1-p) = 1600 \times 0.1 \times 0.9 = 144
標準偏差 σ=144=12\sigma = \sqrt{144} = 12
nn が大きいので、二項分布を正規分布で近似することができる。
XX は近似的に正規分布 N(μ,σ2)=N(160,144)N(\mu, \sigma^2) = N(160, 144) に従う。
求める確率は P(X140)P(X \leq 140) である。
連続修正を行うと、P(X140.5)P(X \leq 140.5) となる。
標準化を行う。Z=XμσZ = \frac{X - \mu}{\sigma}
Z=140.516012=19.512=1.625Z = \frac{140.5 - 160}{12} = \frac{-19.5}{12} = -1.625
P(X140.5)=P(Z1.625)P(X \leq 140.5) = P(Z \leq -1.625)
標準正規分布表から P(Z1.62)=0.0526P(Z \leq -1.62) = 0.0526P(Z1.63)=0.0516P(Z \leq -1.63) = 0.0516 であるから、線形補間により
P(Z1.625)=0.0526+0.05160.05262=0.05260.0005=0.0521P(Z \leq -1.625) = 0.0526 + \frac{0.0516 - 0.0526}{2} = 0.0526 - 0.0005 = 0.0521

3. 最終的な答え

求める確率は約0.0521。

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