$x > 0$ における関数 $f(x) = \left(2x + \frac{27}{x+1} + 2\right)\left(x + \frac{6}{x+1} + 1\right)$ の最小値と、そのときの $x$ の値を求めます。

解析学関数の最小値相加相乗平均数式展開変数変換
2025/5/10

1. 問題の内容

x>0x > 0 における関数 f(x)=(2x+27x+1+2)(x+6x+1+1)f(x) = \left(2x + \frac{27}{x+1} + 2\right)\left(x + \frac{6}{x+1} + 1\right) の最小値と、そのときの xx の値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、x+1=tx+1 = t とおくと、x=t1x = t-1 であり、x>0x > 0 より t>1t > 1 となります。
このとき、関数 f(x)f(x)tt の関数として、
f(t)=(2(t1)+27t+2)(t1+6t+1)=(2t+27t)(t+6t)f(t) = \left(2(t-1) + \frac{27}{t} + 2\right)\left(t-1 + \frac{6}{t} + 1\right) = \left(2t + \frac{27}{t}\right)\left(t + \frac{6}{t}\right) となります。
これを展開すると
f(t)=2t2+12+27+162t2=2t2+162t2+39f(t) = 2t^2 + 12 + 27 + \frac{162}{t^2} = 2t^2 + \frac{162}{t^2} + 39
となります。
ここで、t2>1t^2 > 1 であることに注意して、相加相乗平均の関係を使うことを考えます。
2t2+162t222t2162t2=2324=218=362t^2 + \frac{162}{t^2} \geq 2\sqrt{2t^2 \cdot \frac{162}{t^2}} = 2\sqrt{324} = 2 \cdot 18 = 36
よって、f(t)36+39=75f(t) \geq 36 + 39 = 75 となります。
等号が成立するのは、2t2=162t22t^2 = \frac{162}{t^2} のときです。
2t4=1622t^4 = 162
t4=81t^4 = 81
t2=9t^2 = 9
t=±3t = \pm 3
t>1t > 1 より、t=3t = 3 となります。
このとき、x=t1=31=2x = t - 1 = 3 - 1 = 2 となります。
したがって、x=2x = 2 のとき最小値 7575 をとります。

3. 最終的な答え

最小値: 75
xx の値: 2

「解析学」の関連問題

実数 $t$ に対して、2点 $P(t, t^2)$, $Q(t+1, (t+1)^2)$ を考える。 (1) 2点 $P, Q$ を通る直線 $l$ の方程式を求めよ。 (2) $a$ は定数とし、...

軌跡最大値積分2次関数不等式
2025/5/10

実数 $t$ に対して、2点 $P(t, t^2)$, $Q(t+1, (t+1)^2)$ を考える。 (1) 2点 $P, Q$ を通る直線 $l$ の方程式を求めよ。 (2) $a$ は定数とし、...

二次関数積分最大値図形
2025/5/10

与えられた式 $\frac{1}{1+\infty}$ の値を求める問題です。

極限無限大分数
2025/5/10

問題は、 $x$ が無限大に近づくときの関数 $\frac{a^x}{a^x + a^{-x}}$ の極限を求める問題です。ただし、$a > 0$ です。

極限関数指数関数
2025/5/10

関数 $g(x) = |x(x+1)|$ が与えられている。点P(-1, 0)を通り、傾きが $c$ の直線 $l$ について、以下の問いに答える。 * $g'(-1)$ の値を求める。 * ...

微分積分絶対値関数のグラフ面積
2025/5/10

与えられた積分方程式 $f(x) = x^2 + x \int_0^3 f(t) dt + 2$ を満たす関数 $f(x)$ を求めます。

積分方程式積分関数
2025/5/10

(3) 曲線 $y = x^3 + 2x^2$ と $x$ 軸によって囲まれた部分の面積を求める。 (4) 和 $\sum_{k=1}^{n} \frac{1}{4k^2 - 1}$ を $n$ を用...

積分面積数列部分分数分解ベクトル内積
2025/5/9

以下の3つの極限を求めます。 (1) $\lim_{n \to \infty} \frac{5^n - 2^n}{5^n + 2^n}$ (2) $\lim_{n \to \infty} \frac{...

極限数列指数関数
2025/5/9

与えられた関数について、その増減を調べる問題です。今回は、問題の中から(1) $f(x) = -x^4 + 6x^2 + 8x - 10$ を解きます。

関数の増減導関数極値微分
2025/5/9

問題は、定積分 $I = \int_{0}^{\pi} e^x \sin x dx$ を計算することです。

定積分部分積分指数関数三角関数
2025/5/9