実数 $t$ に対して、2点 $P(t, t^2)$, $Q(t+1, (t+1)^2)$ を考える。 (1) 2点 $P, Q$ を通る直線 $l$ の方程式を求めよ。 (2) $a$ は定数とし、直線 $x=a$ と $l$ の交点の $y$ 座標を $t$ の関数と考えて $f(t)$ とおく。$t$ が $-1 \leq t \leq 0$ の範囲を動くときの $f(t)$ の最大値を $a$ を用いて表せ。 (3) $t$ が $-1 \leq t \leq 0$ の範囲を動くとき、線分 $PQ$ が通過してできる図形を図示し、その面積を求めよ。
2025/5/10
1. 問題の内容
実数 に対して、2点 , を考える。
(1) 2点 を通る直線 の方程式を求めよ。
(2) は定数とし、直線 と の交点の 座標を の関数と考えて とおく。 が の範囲を動くときの の最大値を を用いて表せ。
(3) が の範囲を動くとき、線分 が通過してできる図形を図示し、その面積を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 2点 を通る直線 の方程式を求める。
直線の傾きは
よって、直線 の方程式は、点 を通ることから
(2) 直線 と の交点の 座標を とする。
の範囲における の最大値を考える。
軸
(i) すなわち のとき、
は減少関数だから、最大値は
(ii) すなわち のとき、
の最大値は
(iii) すなわち のとき、
は増加関数だから、最大値は
(3) が の範囲を動くとき、線分 が通過してできる図形を図示し、その面積を求める。
が実数解を持つ条件は、判別式 である。
のとき、,
のとき、,
において、 が存在するための条件は、
が に少なくとも1つの実数解を持つことである。
面積を求める。
求める面積は と で囲まれた図形である。
とすると、, より、,
とすると、, より、,
3. 最終的な答え
(1)
(2) のとき , のとき , のとき
(3) 図形は であり、面積は