与えられた格子状の道において、点Aから点Bへ行く最短経路の総数、点Cを通る最短経路の数、そして点Cを通りかつ点Dを通らない最短経路の数をそれぞれ求める問題です。

離散数学組み合わせ最短経路格子状の道組み合わせ
2025/5/10

1. 問題の内容

与えられた格子状の道において、点Aから点Bへ行く最短経路の総数、点Cを通る最短経路の数、そして点Cを通りかつ点Dを通らない最短経路の数をそれぞれ求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) AからBへの最短経路の総数
AからBへ行くには、右に5回、上に4回移動する必要があります。これは、9回の移動のうち右への移動を5回選ぶ組み合わせの数に等しくなります。したがって、最短経路の総数は (95)\binom{9}{5} で計算できます。
(2) AからCを通ってBへの最短経路の数
AからCへ行くには、右に2回、上に1回移動する必要があります。これは、3回の移動のうち右への移動を2回選ぶ組み合わせの数に等しくなります。つまり、(32)\binom{3}{2}通りです。
次に、CからBへ行くには、右に3回、上に3回移動する必要があります。これは、6回の移動のうち右への移動を3回選ぶ組み合わせの数に等しくなります。つまり、(63)\binom{6}{3}通りです。
したがって、AからCを通ってBへ行く最短経路の総数は、(32)×(63)\binom{3}{2} \times \binom{6}{3} で計算できます。
(3) AからCを通ってBへ行く最短経路のうち、Dを通るものの数
AからCへ行く経路は (32)\binom{3}{2} 通りです。CからDへ行くには、右に1回、上に2回移動する必要があります。これは、3回の移動のうち右への移動を1回選ぶ組み合わせの数に等しくなります。つまり、(31)\binom{3}{1}通りです。DからBへ行くには、右に2回、上に1回移動する必要があります。これは、3回の移動のうち右への移動を2回選ぶ組み合わせの数に等しくなります。つまり、(32)\binom{3}{2}通りです。
したがって、AからCを通ってDを通ってBへ行く最短経路の総数は、(32)×(31)×(32)\binom{3}{2} \times \binom{3}{1} \times \binom{3}{2} で計算できます。
(4) AからCを通ってBへ行く最短経路のうち、Dを通らないものの数
これは、AからCを通ってBへ行く最短経路の総数から、AからCを通ってDを通ってBへ行く最短経路の総数を引くことで得られます。
したがって、その数は (32)×(63)(32)×(31)×(32)\binom{3}{2} \times \binom{6}{3} - \binom{3}{2} \times \binom{3}{1} \times \binom{3}{2} で計算できます。
計算:
(1) (95)=9!5!4!=9×8×7×64×3×2×1=126\binom{9}{5} = \frac{9!}{5!4!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126
(2) (32)×(63)=3×6×5×43×2×1=3×20=60\binom{3}{2} \times \binom{6}{3} = 3 \times \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 3 \times 20 = 60
(3) (32)×(31)×(32)=3×3×3=27\binom{3}{2} \times \binom{3}{1} \times \binom{3}{2} = 3 \times 3 \times 3 = 27
(4) 6027=3360 - 27 = 33

3. 最終的な答え

AからBへ行く最短経路は 126 通り。
そのうち、Cを通るものは 60 通り。
また、AからBへ行く最短経路のうち、Cを通りDを通らないものは 33 通り。

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