$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ の中点を $C$ 、辺 $OB$ を $2:1$ に内分する点を $D$ とし、線分 $AD$ と線分 $BC$ の交点を $P$ とする。$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$ とするとき、$\vec{OP}$ を $\vec{a}$, $\vec{b}$ を用いて表せ。

幾何学ベクトル内分一次独立連立方程式
2025/3/20

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA の中点を CC 、辺 OBOB2:12:1 に内分する点を DD とし、線分 ADAD と線分 BCBC の交点を PP とする。OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b} とするとき、OP\vec{OP}a\vec{a}, b\vec{b} を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、点 PP が線分 ADAD 上にあることから、実数 ss を用いて、
OP=(1s)OA+sOD\vec{OP} = (1-s)\vec{OA} + s\vec{OD}
と表せる。ここで、OA=a\vec{OA} = \vec{a} であり、OD:DB=2:1OD:DB = 2:1 より、
OD=23OB=23b\vec{OD} = \frac{2}{3}\vec{OB} = \frac{2}{3}\vec{b}
であるから、
OP=(1s)a+s23b\vec{OP} = (1-s)\vec{a} + s\frac{2}{3}\vec{b}
OP=(1s)a+2s3b\vec{OP} = (1-s)\vec{a} + \frac{2s}{3}\vec{b}
と表せる。
次に、点 PP が線分 BCBC 上にあることから、実数 tt を用いて、
OP=(1t)OB+tOC\vec{OP} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OC}
と表せる。ここで、OB=b\vec{OB} = \vec{b} であり、CCOAOA の中点より、
OC=12OA=12a\vec{OC} = \frac{1}{2}\vec{OA} = \frac{1}{2}\vec{a}
であるから、
OP=(1t)b+t12a\vec{OP} = (1-t)\vec{b} + t\frac{1}{2}\vec{a}
OP=t2a+(1t)b\vec{OP} = \frac{t}{2}\vec{a} + (1-t)\vec{b}
と表せる。
a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、
1s=t21-s = \frac{t}{2}
2s3=1t\frac{2s}{3} = 1-t
という連立方程式が成り立つ。これを解く。
一つ目の式より、t=2(1s)t = 2(1-s)。これを二つ目の式に代入すると、
2s3=12(1s)\frac{2s}{3} = 1 - 2(1-s)
2s3=12+2s\frac{2s}{3} = 1 - 2 + 2s
2s3=1+2s\frac{2s}{3} = -1 + 2s
2s=3+6s2s = -3 + 6s
4s=34s = 3
s=34s = \frac{3}{4}
となる。よって、
t=2(134)=2(14)=12t = 2(1-\frac{3}{4}) = 2(\frac{1}{4}) = \frac{1}{2}
である。
OP=(1s)a+2s3b\vec{OP} = (1-s)\vec{a} + \frac{2s}{3}\vec{b}s=34s = \frac{3}{4} を代入すると、
OP=(134)a+23(34)b\vec{OP} = (1-\frac{3}{4})\vec{a} + \frac{2}{3}(\frac{3}{4})\vec{b}
OP=14a+12b\vec{OP} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b}

3. 最終的な答え

OP=14a+12b\vec{OP} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b}

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