(1)
まず、グラフAの頂点を求めるために、平方完成する。
y=2x2+8x+12=2(x2+4x)+12=2(x2+4x+4−4)+12=2(x+2)2−8+12=2(x+2)2+4 よって、グラフAの頂点は (−2,4) である。 グラフAを平行移動して原点を通り、最小値が-18となるグラフの式は、y=2x2+bx−18 と表せる。 さらに、最小値が-18であることから、グラフは y=2(x−p)2−18 と表せる。 これが原点を通ることから、0=2(0−p)2−18 より、 2p2=18, p2=9, p=±3。 y=2(x±3)2−18=2(x2±6x+9)−18=2x2±12x. y=2x2+8x+12 を y=2x2±12x に移動させる平行移動は、頂点の移動を考えればよい。 y=2(x+2)2+4 の頂点は (−2,4)であり、y=2(x+3)2−18 の頂点は (−3,−18)、y=2(x−3)2−18 の頂点は (3,−18)である。 したがって、(−2,4)→(−3,−18) または (−2,4)→(3,−18)の移動である。 (−2,4)→(−3,−18) の場合、x方向に -1、y方向に -22 移動する。 (−2,4)→(3,−18) の場合、x方向に 5、y方向に -22 移動する。 従って、x軸方向に -1、y軸方向に -22 だけ平行移動するか、x軸方向に 5、y軸方向に -22 だけ平行移動すればよい。
しかし、平行移動後のグラフは原点を通らなければならないため、y=2(x−3)2−18=2x2−12x である。よって、x軸方向に 5、y軸方向に -22 だけ平行移動すればよい。 (2)
グラフA: y=2(x+2)2+4 ある点に関して対称移動して、軸がy軸と一致するということは、頂点のx座標が0となるということである。
よって、グラフの頂点は (0,k) の形になる。また、点(3,0)を通ることから、移動後のグラフは y=a(x−3)(x+3)=a(x2−9) と表せる。 頂点のy座標は k=−9a である。軸がy軸と一致するので、y=2x2+c の形になる。 点(3,0)を通るので、0=2⋅32+c より、c=−18 である。従って、y=2x2−18=2(x2−9)。 グラフAを y=2x2−18 に移動するには、まずx軸に関して対称移動し、y=−2x2−8x−12 となる。その後平行移動させて y=2x2−18 にする必要がある。 対称移動の中心を(a,b)とすると、点(x,y)と点(x′,y′)が点対称であるとき、a=2x+x′,b=2y+y′が成り立つ。 グラフの頂点は (−2,4)なので、対称移動後の頂点は(2,−4)。 x′=−x−4 x′=4−x. x=2 y=−2x2+8x−4 頂点(-2,4)は(2,-22)。 (-2,4)->(2,-22)
対称移動の点を(p,q)とすると、
p=(−2+x)/2,q=(4+y)/2。点(-2,4)を中心(p,q)に対称移動すると(x,y)になる。 平行移動後、軸がy軸と一致するから、頂点のx座標は0である。よって、(−2,4)→(0,k) 対称移動の中心のx座標は(-2+0)/2=-1。 軸がy軸と一致し、点(3,0)を通るので、y=a(x−3)(x+3)となる。頂点は(0,-9a) グラフAを点(p,q)に関して対称移動したグラフの式は?
元のグラフA上の点(x,y)を対称移動させると(2p−x,2q−y)となる。 従って、2q−y=2(2p−x)2+8(2p−x)+12。つまり、y=−2x2−8x−12+4q=y′=−2x2−8x−12+4q 軸がy軸となるためには、xの項が消去されなければならない。
A(x,y)-> (2a-x, 2b-y)
2b-y = 2(2a-x)^2+8(2a-x)+12
=2(4a^2-4ax+x^2)+16a-8x+12
=8a^2-8ax+2x^2+16a-8x+12
y=−2x2+8ax−8a2+8x−16a−12+2b 係数は一致するので、-8a+8=0。 a=1。
(3)
y=2x2+8x+12とy=4x+10の共有点を求める。 2x2+8x+12=4x+10 2x2+4x+2=0 x2+2x+1=0 (x+1)2=0 y=4(−1)+10=6 共有点の座標は (−1,6)