連立不等式 $\begin{cases} 7x - 5 > 13 - 2x \\ x + a \ge 3x + 5 \end{cases}$ を満たす整数 $x$ がちょうど5個存在するとき、定数 $a$ の値の範囲を求める。

代数学不等式絶対値連立不等式整数解
2025/5/10
## 問題9

1. 問題の内容

連立不等式
{7x5>132xx+a3x+5\begin{cases} 7x - 5 > 13 - 2x \\ x + a \ge 3x + 5 \end{cases}
を満たす整数 xx がちょうど5個存在するとき、定数 aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

まず、それぞれの不等式を解きます。
1つ目の不等式:
7x5>132x7x - 5 > 13 - 2x
9x>189x > 18
x>2x > 2
2つ目の不等式:
x+a3x+5x + a \ge 3x + 5
2x5a-2x \ge 5 - a
2xa52x \le a - 5
xa52x \le \frac{a - 5}{2}
したがって、連立不等式は
2<xa522 < x \le \frac{a - 5}{2}
となります。この不等式を満たす整数 xx がちょうど5個存在するので、x=3,4,5,6,7x = 3, 4, 5, 6, 7 である必要があります。したがって、
7a52<87 \le \frac{a - 5}{2} < 8
が成り立ちます。この不等式を解きます。
14a5<1614 \le a - 5 < 16
19a<2119 \le a < 21

3. 最終的な答え

19a<2119 \le a < 21
## 問題10

1. 問題の内容

aa を正の定数とするとき、不等式 x2<a|x - 2| < a を満たす整数 xx がちょうど5個存在するような aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

まず、絶対値の不等式 x2<a|x - 2| < a を解きます。これは、a<x2<a -a < x - 2 < a と同値です。
各辺に2を加えると、2a<x<2+a2 - a < x < 2 + a となります。
この不等式を満たす整数 xx がちょうど5個存在するので、これらの整数を x1,x2,x3,x4,x5x_1, x_2, x_3, x_4, x_5 とすると、それらは連続した整数である必要があります。
整数 xx2a<x<2+a2 - a < x < 2 + a を満たすということは、xx は 2 の近くに存在することを示唆しています。
xx が整数なので、もし x=2x=2 が含まれるなら、整数 xx22=0,1,2,3,42-2 = 0,1,2,3,4 または 2,1,0,1,2-2,-1,0,1,2などのように分布することが考えられます。
仮にx=2x=2が含まれる時、2a<x<2+a2-a < x < 2+a を満たす5個の整数は、
x=0,1,2,3,4x = 0, 1, 2, 3, 4 であると考えられます。このとき、2a<02 - a < 0 かつ 4<2+a54 < 2 + a \le 5 であり、
a>2a > 2 かつ 2<a32 < a \le 3 なので、2<a32 < a \le 3 です。
このとき、2a<12-a < -1 かつ 5<2+a5<2+aである場合、整数は6個以上存在するため、条件を満たしません。
x=2,1,0,1,2x = -2, -1, 0, 1, 2 であると考えられます。このとき、2a<22 - a < -2 かつ 2<2+a2 < 2 + a であり、
a>4a > 4 かつ 0<a0 < a なので、a>4a > 4 です。この場合、3<2a-3 < 2-a かつ 32+a3 \le 2+a を満たす必要があるため、a<5a<5である必要があります。したがって、4<a<54 < a < 5です。
一般に、n<2an < 2 - a かつ 2+a<n+5+12 + a < n + 5 + 1 を満たす整数nnがあると考えられます。
2a<12 - a < -1 かつ 2+a>42 + a > 4のとき、a>3a > 3です。このとき、整数は0,1,2,3,4です。2a<02-a < 0かつ5<2+a5<2+aである必要があり、2<a2<aかつ3<a3<aなので、a>3a > 3です。
2a<22 - a < -2 かつ 2+a>22 + a > 2のとき、a>4a > 4です。このとき、整数は-1,0,1,2,3です。2a<12-a < -1かつ4<2+a4<2+aである必要があり、3<a3<aかつ2<a2<aなので、a>3a > 3です。
2+a2+a の範囲について考えます。 xx が整数であることから、n<2+a<n+1n < 2+a < n+1 となる整数 nn があるはずです。
5つの整数が存在するため、2a<n2 - a < n かつ n+4<2+an + 4 < 2 + a となります。また、n12an - 1 \le 2 - a かつ 2+an+52 + a \le n + 5 である必要があります。
したがって、2a<x<2+a2 - a < x < 2 + a を満たす整数が5つなので、
2+a(2a)>42+a - (2-a) > 4, すなわち 2a>42a > 4 なので、a>2a > 2 が必要です。
4<2a<64 < 2a < 6 であれば、2<a<32 < a < 3で、2a2-a232-3222-2の間なので1-1に近い値で、2+a2+a2+32+32+22+2の間なので55に近い値を取るため、x=0,1,2,3,4x = 0, 1, 2, 3, 4が整数解となります。
もし aa が整数とすると、 2+a(2a)1=2a1=52+a - (2-a) - 1 = 2a - 1 = 5. 2a=62a=6となりa=3a=3となります。xxの範囲は1<x<5-1 < x < 5なのでx=0,1,2,3,4x=0,1,2,3,4となります。もしx=2,1,0,1,2x= -2,-1,0,1,2が含まれると、2<2a -2 < 2-aかつ2<2+a2 < 2+aであるため、4<a4 < aとなりa>4a>4となります。
よって、a=2.5a = 2.5 ならば 0.5<x<4.5-0.5 < x < 4.5 より、x=0,1,2,3,4x = 0, 1, 2, 3, 4 となり条件を満たす。
しかし、a=3.5a = 3.5 ならば 1.5<x<5.5-1.5 < x < 5.5 より、x=1,0,1,2,3,4,5x = -1, 0, 1, 2, 3, 4, 5 となり条件を満たさない。
一般に、4<2+a<64 < 2+a<6でなくてはならないので、2<a<42 < a < 4です。かつ1>2a>3-1 > 2-a>-3である必要があります。4>a>14>a>-1である必要があります。
ここで、42+a<54 \le 2+a < 5なら2a<3 2 \le a < 3ですが、この条件は不適当です。
整数が5個になるためには、aa
42+a<54 \le 2+a < 5 でなくてはなりませんから、2a<32 \le a < 3です。
しかし整数が -1, 0, 1, 2, 3になるためには、4<a<54 < a < 5です。
不等式 x2<a|x - 2| < a を書き換えると、2a<x<2+a2 - a < x < 2 + a となります。この範囲に整数が5個含まれるためには、
4a<54 \le a < 5 である必要があります。

3. 最終的な答え

4a<54 \le a < 5

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