連立不等式 $\begin{cases} 7x - 5 > 13 - 2x \\ x + a \ge 3x + 5 \end{cases}$ を満たす整数 $x$ がちょうど5個存在するとき、定数 $a$ の値の範囲を求める。
2025/5/10
## 問題9
1. 問題の内容
連立不等式
を満たす整数 がちょうど5個存在するとき、定数 の値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
まず、それぞれの不等式を解きます。
1つ目の不等式:
2つ目の不等式:
したがって、連立不等式は
となります。この不等式を満たす整数 がちょうど5個存在するので、 である必要があります。したがって、
が成り立ちます。この不等式を解きます。
3. 最終的な答え
## 問題10
1. 問題の内容
を正の定数とするとき、不等式 を満たす整数 がちょうど5個存在するような の値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
まず、絶対値の不等式 を解きます。これは、 と同値です。
各辺に2を加えると、 となります。
この不等式を満たす整数 がちょうど5個存在するので、これらの整数を とすると、それらは連続した整数である必要があります。
整数 が を満たすということは、 は 2 の近くに存在することを示唆しています。
が整数なので、もし が含まれるなら、整数 は または などのように分布することが考えられます。
仮にが含まれる時、 を満たす5個の整数は、
であると考えられます。このとき、 かつ であり、
かつ なので、 です。
このとき、 かつ である場合、整数は6個以上存在するため、条件を満たしません。
であると考えられます。このとき、 かつ であり、
かつ なので、 です。この場合、 かつ を満たす必要があるため、である必要があります。したがって、です。
一般に、 かつ を満たす整数があると考えられます。
かつ のとき、です。このとき、整数は0,1,2,3,4です。かつである必要があり、かつなので、です。
かつ のとき、です。このとき、整数は-1,0,1,2,3です。かつである必要があり、かつなので、です。
の範囲について考えます。 が整数であることから、 となる整数 があるはずです。
5つの整数が存在するため、 かつ となります。また、 かつ である必要があります。
したがって、 を満たす整数が5つなので、
, すなわち なので、 が必要です。
であれば、で、 は との間なのでに近い値で、はとの間なのでに近い値を取るため、が整数解となります。
もし が整数とすると、 . となりとなります。の範囲はなのでとなります。もしが含まれると、かつであるため、となりとなります。
よって、 ならば より、 となり条件を満たす。
しかし、 ならば より、 となり条件を満たさない。
一般に、でなくてはならないので、です。かつである必要があります。である必要があります。
ここで、ならですが、この条件は不適当です。
整数が5個になるためには、 は
でなくてはなりませんから、です。
しかし整数が -1, 0, 1, 2, 3になるためには、です。
不等式 を書き換えると、 となります。この範囲に整数が5個含まれるためには、
である必要があります。